ズキュン×バキュン(01) の商品レビュー
タイトルの語感が何かに似てると思ってたけど、あれだ、「ズッコンバッコン」だ。スッキリした! という訳でハイ、くだらな面白バイオレンスピュアラヴストーリーです。 あまりにも強過ぎて相応しいパートナーが現れずに常に単独で任務をこなしていた殺し屋〈ライラ〉と、幼少期から軍の施設で育ち...
タイトルの語感が何かに似てると思ってたけど、あれだ、「ズッコンバッコン」だ。スッキリした! という訳でハイ、くだらな面白バイオレンスピュアラヴストーリーです。 あまりにも強過ぎて相応しいパートナーが現れずに常に単独で任務をこなしていた殺し屋〈ライラ〉と、幼少期から軍の施設で育ち数々の修羅場を潜り抜けて来た天然で世間知らずな元傭兵〈ダン〉。 殺しの任務をコンビで請け負っていたのだが、ある時ダンが不意にライラに告白する。「お前のことが好きだ」(p3)と。 それからふたりは、恋人らしいことをしようとペアルックを試してみたり相合傘したり手を繋いでみようとしたり、爆炎と銃声が轟き渡るなか一生懸命に愛を育んでいくのであります。 漫画としてめちゃくちゃわかりやすいし、20歳相応に彼氏とラブラブしたいライラが健気で可愛い。一番好きなのはダンとのペアルックを妄想して「へへ…」と笑うシーン(p84)。次いで初めてダンと手を繋いだシーン。但しピンが抜けた手榴弾を握りながら(p124、p125)。 設定やなんかもありきたりなんだけど、とにかくライラが可愛いくて殺し屋稼業の描写も手が込んでいて、シンプルながら飽きがこない秀作の予感。一般人がジャカスカ巻き込まれるのは不憫。 1巻ラストで地雷系サイコパス〈りるち〉に狙われたライラ、生死やいかに?!という引きで次巻へ。 いや、ライラが死ぬ筈がないんだけどさ、やっぱり次がどうなるの?って気になる終わり方は大事。 星をどうするか悩みどころだったんだけど、カバー下に作中でライラとダンに蹴散らされた敵の殺し屋達のめちゃくちゃ良い表情で描かれた集合絵(遺影?)が隠されているのを発見して一瞬で心を持っていかれました。チョイ役で全然見せ場が無かった敵までちゃんと描き込まれており、こういう遊び心はわたくし大好き。 りるちもここに並んでいるという事は、つまりそういうフラグなのか…? 1刷 2024.11.25
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