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夏を待つぼくらと、宇宙飛行士の白骨死体 の商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2024/09/29

半分ぐらい読み終わった所で、未だ宇宙服の白骨死体というものが漠然としすぎていて、ちゃんと完結するんだろうかと懐疑的に思いつつ、、 終盤は早め展開でしたが、全体としては綺麗にまとまった作品でした。 やはり青春物語は結末より、真実に近づいていく過程が良いものだ。。

Posted byブクログ

2024/07/25

 二〇二〇年の緊急事態宣言から三年の月日が経った高校最後の夏、半田理久は小学校からの友達である宗太に抵抗を呼び掛けられる。  失われた青春、奪われた青春、への抵抗だ。それが中学一年の時、仲の良かった四人組で高校の旧校舎に仕掛けた偽物の『呪いのお札』がまだあるのか確認しよう、という...

 二〇二〇年の緊急事態宣言から三年の月日が経った高校最後の夏、半田理久は小学校からの友達である宗太に抵抗を呼び掛けられる。  失われた青春、奪われた青春、への抵抗だ。それが中学一年の時、仲の良かった四人組で高校の旧校舎に仕掛けた偽物の『呪いのお札』がまだあるのか確認しよう、というものだった。苦い過去も絡んで、いまはすこし距離のできていて紗季もメンバーに加わり、忍び込んだ旧校舎で、発見したのは宇宙服を着た白骨死体。『星を継ぐもの』から取って〈チャーリー〉と名付けたその死体の謎を解くために、彼らは奔走する。  落ち着きつつも鮮やかな情景が浮かび上がってくる文章も相まって、切なくも爽やかな余韻の残る作品でした。どこか遠く非日常に放り込まれるような展開の中で、確かな現実がしっかりと手を繋いでくる。ひと夏の美しいミステリです。

Posted byブクログ