ほどける骨折り球子 の商品レビュー
短編が二つ。「球子」は途中まで面白かったが、事件が発覚してからは面倒な夫婦だなと思い、ページが進まず。「存在」も幽霊に助けられる話で、なんだか気の毒でした
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表題の「ほどける骨折り球子」の方は、球子の感情の発露はかなり極端でちょっと理解できないけれど、動機の方はわかる。無性に腹立たしくて、極端なことをしないと抵抗出来ない事柄だなってことも理解できるので、球子みたいな行動に出る人が居てもおかしくない。その癖球子は対話も出来るタイプで、勇もしっかり話をする人だから歩み寄れるの、羨ましいな。 「存在よ!」も、あぁ自分は今雑に扱われているな。存在を無視されているなって場面日常で直面することがある。そんな話をしてるのに深刻になりすぎないのは、椅子の可愛らしさによるものかな。椅子、本当にキュート。大好き。
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球子がかなりとんでもない人物でしたね。現実で彼女を助けることが出来るのは病院でしょう。この先も主人公があのレベルの人をどうにかすることが出来るわけがない。
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球子もキヌも、印象的な人物だった。 自分との対話を客観的に見ると、こんな感じなのか?とフワッとした感想を持った。 著者自身を知りたくて、エッセイを読みたくなった。
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表題作と「存在よ!」という中編2作を収録。 「ほどける骨折り球子」は、主人公の男が自意識過剰であまり乗れなかった。途中から展開が変わり「球子はなぜそんなことをしたのか?」「球子に対して俺は怒りをぶつけるべきか」と自問自答し2人の会話に入っていくのだが、球子は球子で自己愛こじらせ女で主人公以上にめんどい。最後まで読んだが「主人公にも球子にもライドしきれないなぁ、、、」という思いだけが残った。 「存在よ!」のほうが訳わからない設定を丁寧に描いていて好感が持てた。そうか「存在してる」って、相手に承認されて自信が持てるものだよね、と再確認。はじめ茫漠とした幽霊の意識が、自分を射抜く視線を見つけて光を見出し、希望に打ち震える。みんな本当は「あなたはそこにいていいよ」と言われたいのだ。
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中編2篇 お互い守りたい同士の夫婦を描いた表題作。 映画製作の現場でスタントのキヌと幽霊の出会い交流を描いた「存在よ!」が良かった。誰からも見えない存在の悲哀が心に響く。認められたいという幽霊の頑張りとキヌの頑張り。最後の言葉「これが幽霊の第一歩。あとはよろしく頼みます。」が最高!
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短さんが好きで読んでみました。 球子の方が面白かったです。 最初はすごいやばいな球子って思ってたけど、話が進むとあーそーゆー人なのかって好きでした。 キヌと椅子の方も後半から一気に読めました。 球子骨は折れすぎです。
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2024.7.30 読了 「ほどける骨折り球子」と「存在よ!」の2篇収録。 どちらもなかなかない設定でおもしろかったなぁ。どっちも好きだけど、特に「存在よ!」の方が好き。 いるのに居ない。その感じ、すごくわかる。 そう思うと幽霊に優しくしてもいいのかなぁとも思う。怖いけど。でも、...
2024.7.30 読了 「ほどける骨折り球子」と「存在よ!」の2篇収録。 どちらもなかなかない設定でおもしろかったなぁ。どっちも好きだけど、特に「存在よ!」の方が好き。 いるのに居ない。その感じ、すごくわかる。 そう思うと幽霊に優しくしてもいいのかなぁとも思う。怖いけど。でも、愛おしく思えるかも。
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女であること、男であること。それはただそのどちらかである、というそれだけのことではなく、それに付随するあらゆることをひっくるめて「女」であったり「男」であったりとみなされること。 女だから仕方ない、と許されること。女だから男によって守られること。それは「女は男より弱い」という大前提による。 それを当たり前のこととして受け入れていたり、あるいはだからラッキーだと思える人にとってこの球子の言動は信じられないものだろう。 なぜそこまで、と思うし、行動の目的地がおかしい、と思うし、もう少し別のやり方もあるだろう、とも思う。 けれどそこまで珠子が追い詰められていたのだとしたら。 球子が勇に対して抱いているアンヴィヴァレントな思い。勇が球子に対して抱いている真摯な思い。 二つの平行な思いがそれでもたどり着こうとしている先が同じなら、いつか一つになれるだろう、いや、なるかもしれない、いやいや、なって欲しい、と思っている。 そして「存在よ!」に揺さぶられる感情の大きさにおののいております。 とんでも話なのか、と思いながら読んでいった先の、まさに想像をはるかに超えた地平線。 ここにいるのに、ここにいる私を誰も見てくれない。いないものとしてスルーされてしまう私の存在。 二つの見えない魂の邂逅。 まさかお化けに感動の涙を誘われるとは。 キヌと椅子。よかったね、と抱きしめたい。
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ほどける骨折り球子 自分はあきらかに勇のような気質があって読み進めるのがちょっと辛かった。でも最後にほどけていくところで終わってよかったのだろうと思う。 存在よ! すごく好き。読み終えるとなぜこれがタイトルなのかわかる。キヌが椅子と心を通わせて少しずつ革命を起こし、ほどいて...
ほどける骨折り球子 自分はあきらかに勇のような気質があって読み進めるのがちょっと辛かった。でも最後にほどけていくところで終わってよかったのだろうと思う。 存在よ! すごく好き。読み終えるとなぜこれがタイトルなのかわかる。キヌが椅子と心を通わせて少しずつ革命を起こし、ほどいていくのが本当によかった。 両方に共通しているのは ・みんな心があるの ・私はこんなんじゃない ・想像しないと可能性は生まれない ・革命 ・ほどく ということなのかな。帯にも書かれていたように本作は一つの未来なのだろうな。自分はそのような未来で革命を起こされる側なのだろうけど、それでいいしもっとやっちゃえと思いました。
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