海岸通り の商品レビュー
日本は修羅。もういっぱい問題ありすぎてどう語ったらいいかわからない。この物語はその修羅を静かに激しく語っている。
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芥川賞候補なんだ…読み終えるまで知らなかった。なんだか淡々とした不思議な話だったな。ウガンダのことを知れたのは良かったけど、主人公がとても生きにくそうでラストもいまいちよく分からなかった。
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わかりやすい文で一気に読める。場面が想像しやすい表現力はよかった。 けど、読み応えはあまり感じられなかった。序盤で築いた主人公のイメージが徐々に崩壊し、文脈から何を読み取るかは読書にお任せ!と、はっきりしない終盤。 筆者は何をいいたかったのか?と中学入試の国語の問題に使われそうな...
わかりやすい文で一気に読める。場面が想像しやすい表現力はよかった。 けど、読み応えはあまり感じられなかった。序盤で築いた主人公のイメージが徐々に崩壊し、文脈から何を読み取るかは読書にお任せ!と、はっきりしない終盤。 筆者は何をいいたかったのか?と中学入試の国語の問題に使われそうな作品だった。
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海辺の老人ホームで派遣の清掃員として働く、クズミ。 クズミと一緒に働くサボりぐせのある神崎さんや神崎さんが辞めた後にウガンダから来たマリアさんとのこと。 マリアさんとの距離感や何が正しくて間違っているのかなどを自然体であらわしている。 マリアさんと親しくなりたいのか…どうなのか…...
海辺の老人ホームで派遣の清掃員として働く、クズミ。 クズミと一緒に働くサボりぐせのある神崎さんや神崎さんが辞めた後にウガンダから来たマリアさんとのこと。 マリアさんとの距離感や何が正しくて間違っているのかなどを自然体であらわしている。 マリアさんと親しくなりたいのか…どうなのか… あらぬ疑いで辞めさせられることに対しても納得していたのか…。 あらゆるもやっとしたものはありながらも確かに生きるってことはこうした何かが積み重なっているのだなと感じた。 海岸通りと優しいタイトルながらストレートな現実をそのままに。
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物語を書く能力はとても高いように感じます。今回の候補作の中でも一番を付けても良い程。しかし、今回受賞した2作品に比べると、キャラクターの造りが弱甘で、そこが勿体ない残念ポイントでした
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主人公の素性が今ひとつ明かされないまま物語が進んでいく様やマリアさんへの執着は『むらさきのスカートの女』を彷彿とさせると思った。 もっとほのぼのした話を想像していたが、思った以上にいろんな要素が絡んでいて少しとっ散らかった印象だったが…
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
久住は老人ホームの清掃員として週3日働く。 入所者の「サトウ」さんと ニセモノのバス停に座り会話をしながらバスを待つ。 清掃の仕事には手を抜かない。 家賃を滞納したり、備品を持って帰ったりと 小さな悪事を働くのだが、なぜか憎めない。 同僚のウガンダ人のマリアとのやりとりは読んでいてホッとする。 久住は要所要所で差別的な思いを抱いてしまい いちいち訂正をする。 彼女の正義を見た気でいたのだが P121 〈この世界に正しい人なんていない。たぶん、絶対〉 そうきたか。 おもしろかった。 次回作もぜひ読んでみたい。
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友達に勧められて読んでみた。 とにかく文章がうまくて綺麗。話に不自然な部分はあるが気にならない。 主人公がちょっと頭が悪いが、こういう人の心情をうまく書けていて気持ちいい。 芥川賞にノミネートされたが、酷い病気とか予想外の題材じゃないから難しいとは思った。老人ホームと外国人じゃ弱...
友達に勧められて読んでみた。 とにかく文章がうまくて綺麗。話に不自然な部分はあるが気にならない。 主人公がちょっと頭が悪いが、こういう人の心情をうまく書けていて気持ちいい。 芥川賞にノミネートされたが、酷い病気とか予想外の題材じゃないから難しいとは思った。老人ホームと外国人じゃ弱すぎるんだろうなと。 でも、賞に関係なく詩みたいに楽しく読めました。
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あまり幸せそうでない女性の日常が淡々と描かれている。芥川賞候補作だそうだが、ボリュームも内容も薄く感じた
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想像する海辺の穏やかな景色とは反対に、人間の生々しさを感じました。 生きるとは。生きているとは。生きたいとは。 それは、都会でも田舎でも、どんな場所でも、人の生活は営まれ、誰かと誰かが関わり、交差し、時は流れていく。 今、私は何をし、何を感じているのか。 生きているこの瞬間のエネ...
想像する海辺の穏やかな景色とは反対に、人間の生々しさを感じました。 生きるとは。生きているとは。生きたいとは。 それは、都会でも田舎でも、どんな場所でも、人の生活は営まれ、誰かと誰かが関わり、交差し、時は流れていく。 今、私は何をし、何を感じているのか。 生きているこの瞬間のエネルギーに溢れている作品だと思いました。
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