真夜中を切り裂け! の商品レビュー
本を心の支えにする来斗の気持ちに共感できる。“読書”を熱く魅力的に描いている作品で、高校生達がビブリオバトルを通して自分の想いを言葉で表現していく姿に励まされた。中野渡先生のキャラクターが好き。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ビブリオバトル、とても面白そうですよね! 自分の言葉で全てを表現するのは難しいと思いますが… やり遂げたときに達成感がすごいと思います! ちょっとしたことですれ違い…修復までにかなりの時間を費やしたライトくんと鳥谷部くん。 ライトくん…優しすぎるでしょ! すれ違いが原因とはいえ、あれだけのことをされときながら… あっさりと許しちゃうなんて…… 私だったら、時間をかけてゆっくりと修復していくと思います……。 ヒロちゃんもめっちゃいい子! ヒロちゃんがビブリオバトル必ずする、推しキャラ紹介がとても楽しみです! お姉さんの桃子先輩や彼氏の沢目先輩のビブリオバトルももう少し見たかったです! お二人がどんな本を紹介してるか気になります! 沢目先輩のキャラが好きです! 物語のダークホース……中野渡先生! 先生がいないと物語は進んでいかなかったはずです! 先生の適当で適当じゃない言葉が胸に刺さります! 『闇夜の国』…出版されませんか? ぜひ、真夜中を切り裂きたいです!
Posted by
ビブリオバトルを通じて自己表現・理解・実現、相互理解を深めるお話 以下、公式のあらすじ --------------------- 高1の来斗は同級生の鳥谷部から嫌がらせを受けていた。大好きな本を心の支えにひたすら耐える日々。ある日、同じクラスの央に文芸同好会に誘われた来斗は戸...
ビブリオバトルを通じて自己表現・理解・実現、相互理解を深めるお話 以下、公式のあらすじ --------------------- 高1の来斗は同級生の鳥谷部から嫌がらせを受けていた。大好きな本を心の支えにひたすら耐える日々。ある日、同じクラスの央に文芸同好会に誘われた来斗は戸惑いながらも入部する。ビブリオバトルを通して自分の想いを言葉にする力を身につけていく来斗。とうとう鳥谷部と対峙するがーー。みずみずしくまっすぐな“青春”と、こころの支えにもなる“読書”を熱く魅力的に描いた感動作! --------------------- 央(ヒロ)という女の子の存在が眩しい こんな子が身近にいたら救われるよなぁ…… 展開が王道で、さらに途中のトラブルも典型的なパターンだし、そこが何かの伏線になっていたりはしないというのに、何故かそのストレートさに心を打たれる 「ミミズクと夜の王」(紅玉いづき)を読んだときも似たような感想を書いた気がする 私も読書会にはよく参加するし、ビブリオバトルもオンラインのやつなら月一で参加してるのでわかるけど 本を紹介するのは、自分の内面を一部曝け出す行為でもあるし その前にまず自分の内面に向き合う事にもある そして、皆でその話をし合うという関係も、普通に雑談をする以上にその人を理解する事にも繋がるのは実感している あと、耐え忍んでいれば事態が好転するわけではなく 自ら「真夜中を切り裂く」事をしないといけないという示唆も私には響く 昔、自分の状況や先行きが辛かったとき もしこの本を読んでいたら、今とは変わっていたかもしれない でも、どん底にいる人って、その気力すら奪われていたりするし 絵空事と斬って捨てた可能性もある まぁ、結局はどんな名言も受け取る側次第のところがあるからなぁ ただ前述の通り、この物語のストレートなメッセージ性は私には響いたかわからない 本との出会いはそのタイミングも重要ですよねー
Posted by
Amazonの紹介より 高1の来斗は同級生の鳥谷部から嫌がらせを受けていた。大好きな本を心の支えにひたすら耐える日々。ある日、同じクラスの央に文芸同好会に誘われた来斗は戸惑いながらも入部する。ビブリオバトルを通して自分の想いを言葉にする力を身につけていく来斗。とうとう鳥谷部と対峙...
Amazonの紹介より 高1の来斗は同級生の鳥谷部から嫌がらせを受けていた。大好きな本を心の支えにひたすら耐える日々。ある日、同じクラスの央に文芸同好会に誘われた来斗は戸惑いながらも入部する。ビブリオバトルを通して自分の想いを言葉にする力を身につけていく来斗。とうとう鳥谷部と対峙するがーー。みずみずしくまっすぐな“青春”と、こころの支えにもなる“読書”を熱く魅力的に描いた感動作! この作品で知ったのですが、ビブリオバトルというものを初めて知りました。実際に学生らが開催していて、動画サイトで拝見しましたが、個性があふれていて楽しめました。 ちなみにビブリオバトルとは、読んで面白かった本を5分間で紹介し、その後参加者全員でディスカッションを行います。全ての発表が終わった後、誰の本が一番読みたくなったのかを投票し、1番を決めます。 内容としては、ビブリオバトルに挑戦する高校生達の物語なのですが、それと並行してメインとなっているのが、来斗と鳥谷部の2人の友情物語です。 最初は、いじめの加害者と被害者の関係性なのですが、かつて同級生だったという点やかつて助けられたという過去もあり、次第に打ち解けてようになります。 てっきり、ビブリオバトルをメインに構成されているのかなと思ったのですが、思ったよりも2人の関係性をメインに取り扱っているので、心理描写がとても表現されています。 お互いに和解していく描写は胸が熱くなりました。言葉を直接ぶつけ合うことで垣間見る「生」の感情のぶつけ合いが印象的でした。 やっぱり直接ぶつけ合うことでわからなかった相手の思いや誤解が次第にわかっていくので、大切だなとしみじみ思いました。 ビブリオバトルでも、そういった経験があったからこそ、実力が発揮されています。 2人だけでなく、部員の熱い「推し」の本のプレゼンを披露しています。ただ文字だけだと、その人の熱意や言葉の表現力が人それぞれの解釈なので、なかなか伝わりづらさがあるように感じました。 それでも、短い文章の中で、どう表現していくのかが読みどころであり、楽しめました。 紹介する本も、主人公が推す本以外は、実際に出版されている本なので、興味が湧いてきました。 いかにして、観客の心をつかんでいくのか。プレゼンの構成や熱意が面白かったです。 また、大会でのサプライズが用意されているのですが、まさかの展開に意表を突かれました。 バトルを通じて見えてくる友情や部員たちの熱き戦いが、瑞々しく青春だなと思わせてくれます。 読書の新たな楽しみ方があって、ぜひ色んな人にビブリオバトルという存在を知ってほしいなと思いました。
Posted by
- 1