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人質の法廷 の商品レビュー

4.5

12件のお客様レビュー

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2024/11/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

分量も熱量もすごい。法律・裁判・DNA鑑定などの下調べを徹底的にやったのが窺える。野球(ソフトボール)の描写については残念だったが(ショートが背番号7とか、ライナーゲッツーなのにファーストがランナーにタッチとか)。おばあちゃん(被疑者の母)の法廷でのコスプレには笑いと涙がこみあげた。

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2024/09/24

何が正しいかではなくて、自分の職責のみを優先させる人って、何処にでもいるのですね。 勉強になりました。 もしも、自分が同じような境遇に置かれたら、どうすべきか が勉強になったような気がします。でも、簡単に圧力に屈しちゃうんでしょうね

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2024/09/21

600ページという厚さに加え2段組ということで読むのを躊躇したけれど、読み始めると面白くて手が止まらなかった。最初は頭でっかちの主人公の女性弁護士にイラッとさせられる場面もあったけれど最後は心から頑張れと応援しながら読んだ。法廷でのやり取りは本当に読みごたえがあり、とくに科学捜査...

600ページという厚さに加え2段組ということで読むのを躊躇したけれど、読み始めると面白くて手が止まらなかった。最初は頭でっかちの主人公の女性弁護士にイラッとさせられる場面もあったけれど最後は心から頑張れと応援しながら読んだ。法廷でのやり取りは本当に読みごたえがあり、とくに科学捜査の信ぴょう性の場面は喝采を送りたくなった。そして被害者の母親の最終意見陳述。自分ならああなれるだろうかと考えさせられる。とても素敵だった。読み応えのある作品だった。面白かった。

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2024/09/17

 厚い本且つ開いた瞬間目に入る二段構成。『蜜蜂と遠雷』との長期戦を思い出しました。  内容について、犯罪から裁判までの流れや法廷のシーン等において、専門的な言葉が多く出現しますが、相当解りやすい説明が入るため、知識がなくとも馴染みやすかっです。  また、章の構成が抜群です。特に、...

 厚い本且つ開いた瞬間目に入る二段構成。『蜜蜂と遠雷』との長期戦を思い出しました。  内容について、犯罪から裁判までの流れや法廷のシーン等において、専門的な言葉が多く出現しますが、相当解りやすい説明が入るため、知識がなくとも馴染みやすかっです。  また、章の構成が抜群です。特に、読者のみに許された聖域である「犯人目線の章」が設置のされ方は、以後の物語が常に先が気になるような餌に思えました。貪るように読みました。  冤罪の怖さ、もしも冤罪で勾留された場合はどうするか等、自身や身近な人に置き換えて深く考えさせられるような書籍でした。

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2024/09/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館本。初読み作家。 2段の約600頁。読み応えは充分でした。 女子中学生が殺され、逮捕された増山。警察に脅され認めた罪。川村弁護士は冤罪だと検察に対抗していく。 司法の闇をみた気がする。検察も犯人と決めつけたら、一気にレールの上を走り抜けていく。 法廷で真犯人がいることを提示し、証拠の矛盾を切り崩していく。 ラストに向け、息もつかぬように読み終えた。ただ増山の事件について、真犯人がわかっただけで…、不満が残るような終わり方。

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2024/09/01

本のぶ厚さと表紙の無機質さが印象的なこの本、図書館の新刊コーナーで誰にも借りられずに残ってました。 読んでみれば、登場人物のキャラが立っていて、エンターテインメント性があって、映像化したくなるような作品。 扱っている題材は目を背けたくなる内容ですが、一気に読み終えました。

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2024/08/25

上下二段組599ページのこの本を目の前にした時は、これは読み切れるだろうか?と危惧したが、意に反して質、量ともにこれまで読んだ小説の中でも素晴らしい小説だった。 何より弁護士と被疑者の関係を事細やかに描き、検察官、裁判所、警察捜査官などにより冤罪が醸成され「真実」として訴えられて...

上下二段組599ページのこの本を目の前にした時は、これは読み切れるだろうか?と危惧したが、意に反して質、量ともにこれまで読んだ小説の中でも素晴らしい小説だった。 何より弁護士と被疑者の関係を事細やかに描き、検察官、裁判所、警察捜査官などにより冤罪が醸成され「真実」として訴えられてしまう恐怖を、増山という容疑者を通して見事に読者に疑似体験させてくれた。 小説の厚みに躊躇して読むのを躊躇わず、是非とも勧めたくなる素晴らしい小説でした。

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2024/08/23

著者が構想8年かけたと言う、上下2段組の600ページにわたる、冤罪を描いたリーガルサスペンス。本自体も重くて片手では読めない。斬新な取組みとしての姿勢は凄いと思う。裁判で検察を追い込んで行く爽快感も感じたが、兎に角長い。 もう少し工夫されてたら、と残念。

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2024/08/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

3.5 ここまで検察が無理に起訴しないと思う。冤罪を恨む著者の先入観がすごい。 あと、犯人が逮捕まで描かれなかったのも以外。あんな屑は処罰されてほしかった。 とても長い、結構な割合で読者的には意味をなさない法律用語が多くて、疲れます(笑) 面白いけど、冗長な印象でした。

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2024/08/14

女子中学生殺害事件で40代怪しげな男性が逮捕。現場から採取された吸い殻のDNA鑑定から警察検察は犯人と断定し自白を強要する。そこから始まる弁護士の苦闘。 めちゃくちゃ面白かった。アメリカのリーガルスリラーは法廷戦術の描写がリアルで細かくて好きだったんだけど、日本のであそこまでの...

女子中学生殺害事件で40代怪しげな男性が逮捕。現場から採取された吸い殻のDNA鑑定から警察検察は犯人と断定し自白を強要する。そこから始まる弁護士の苦闘。 めちゃくちゃ面白かった。アメリカのリーガルスリラーは法廷戦術の描写がリアルで細かくて好きだったんだけど、日本のであそこまでのはないなと思ってたら、凌駕してきた。

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