日本プロレス名勝負大全集 の商品レビュー
たまたま図書館の特集コーナーで出会いました。1954年2月29日の力道山&木村政彦vsベン・シャープ&マイク・シャープ戦という日本初の国際試合から2024年1月4日新日東京ドームの内藤哲也vs SANADA戦まで274試合の名勝負!今年は日本でプロレスが興行されるようになって70...
たまたま図書館の特集コーナーで出会いました。1954年2月29日の力道山&木村政彦vsベン・シャープ&マイク・シャープ戦という日本初の国際試合から2024年1月4日新日東京ドームの内藤哲也vs SANADA戦まで274試合の名勝負!今年は日本でプロレスが興行されるようになって70周年なんですね。(もちろんシャープ兄弟以前のマイナーな試合もあるとは思いますが…)そして本書は週プロ40周年の記念出版でもあります。1983年、タイガーマスクの表紙で月刊から週刊に変わったこと思い出しました。あれからまるまる40年かぁ…。思えばプロレスも自分も遠くへ来たもんだ、です。この夏、寝る前に少しづつページを捲ろうか、と思ったのですが台風で外出を控えた金曜日に、気づいたら一気に読み終わってしましました。まさに金曜日はプロレスの日!写真を眺める読書かな、と思っていたのですが、それぞれの解説文が出色で、知らなかったエピソードも満載、続けて読むと日本のプロレス史になっています。例えば新日とUインターの対抗戦は同じ年の猪木の北朝鮮二連戦の2億円の負債を返済するための企画だったとか…ひとつひとつの名勝負は点で終わらずに線になり面になり、極東の国に独自のプロレス空間を作り出し、そしてまた名勝負を産んでいく、まさに大河小説。その名調子を奏でるのは、さすがの流智美でした。書き手が小佐野景浩にバトンタッチした最終盤、21世紀になってからは自分のプロレスの季節も終わったからなのか、なかなか読みづらくなってきました。それにしてもYouTubeってすごい!ストロング小林とモンスター・ロシモフの第4回ワールドリーグ戦の試合、また観れるんですから。必殺時間潰し!
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