誤解された『身代わりの魔女』は、国王から最初の恋と最後の恋を捧げられる(4) の商品レビュー
4巻?2巻でなく…? あらすじ以上の内容がない。 裏表紙に記載されているあらすじにすべてが書いてある仕様は4巻まで健在だった。 これから買おうと検討されている人は、ぜひあらすじを参考にしてほしい。 読者がネタバレしなくとも、表紙裏でわかることだ。 本当にあらすじに収まる程度の...
4巻?2巻でなく…? あらすじ以上の内容がない。 裏表紙に記載されているあらすじにすべてが書いてある仕様は4巻まで健在だった。 これから買おうと検討されている人は、ぜひあらすじを参考にしてほしい。 読者がネタバレしなくとも、表紙裏でわかることだ。 本当にあらすじに収まる程度の展開しかしていないのだ。 物語が展開しているのではなく、閑話や回想が多く、間延びしている。 そのため、時系列の把握がしづらい。 この厚みであらすじに収まる展開しかないと、人によっては買ったこと自体を後悔するだろう。これなら他の読み応えのある本を買うと。もしくは、本ではなく絵を買ったのだと納得させる人もいるかもしれない。 筆者は、読み手のことを考慮されていないのだろうか… 展開でいえば、1~2巻で1冊、3~4巻で1冊ぐらいならまだ楽しめたと思う。 2巻など、ヒロインが回復のための眠りに入った直後から目覚める瞬間まで。つまり、ヒロインはずっと眠っている。ソードアートオンラインでも主人公が一時廃人になったことがあったが、あちらはその間の展開もきちんとあった。しかしこちらは、眠る前の過去回を閑話で挟んだり、ヒロインの母国にいたヒーローの恋敵が1巻最後の内容をほぼおさらいしていたりと、目覚めるまでに1冊費やす必要があったのか疑問だ。 タイトルが最初の恋と最後の恋を捧げるなのだから、魔女だと信じていない状態での初恋が終わり、ヒロインの目覚めにより魔女の真実を知り想い直した最後の恋を始めるところまでで1巻がよかったように感じる。 イラスト担当の先生が、著者が大ファンの先生のようだから、これだけ無駄に巻数を重ねるのは、絵を描いてもらうためだけが目的かもしれない。 もし読者を楽しませることより、そちらを優先されているなら、読者に失礼な作品だろう。 絵ではなく、中身である文章をきちんと楽しみたい人には向かない作品かもしれない。こちらより、確実に読者を楽しませてくれる作家先生の本を買うことをおすすめする。
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