日本人の知らないベトナムの真実 の商品レビュー
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家族旅行に行く前に、Audibleで事前学習。旅行するなら「地球の歩き方」のような旅行ガイドも良いが、歴史や経済状況、国際情勢など、せっかくの機会なので深く知っておきたかった。特にエネルギー分野の解説が詳しくて興味深かった。 日本から眺めると、米国とのベトナム戦争を連想しがちだが、実際に長く宗主国だったのはフランスであり、歴史上で何度も戦争を繰り返してきたのは隣国の中国だ。米国よりもむしろ、これら2つの国に対する国民感情の方が複雑である。 最近は、サムスンを筆頭に韓国企業の進出が目覚ましい。韓国企業はもともと中国市場に食い込みたかったが、常に優位に立とうとしてくる中国人を嫌って、その先のベトナムを目指すようになったとか。ベトナム人の中国嫌いを背景に、他の東南アジア諸国とは異なって華僑のコミュニティがほとんど存在しない(シンガポール経由で華僑マネーは入っている)ことも、韓国人にとって魅力的な要因だったとされる。 仕事上、ベトナムの方々に業務を発注することがある。非常に勤勉で優秀な人材が多い。家族旅行でこの国を選んだ理由の一つには、そうした人々への敬意もあるが、社会主義国に家族で旅行したいという願望もあった。中国やロシアのようなメジャーでないところが良い。文化圏が日本と遠い国にしたかった。世界の広さを肌で感じるために。
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観光地をなぞるだけ旅行では国の深層は見えない。ベトナムの若者が日本で汗を流す理由は祖国の未来への希望と重なる。一方で一部の犯罪の背景には彼らを取り巻く厳しい現実が潜む。川島博之氏はアジアの現実を鋭く描き私たちに問いを投げかける。国際交流とは喜びだけでなく痛みも共有することではない...
観光地をなぞるだけ旅行では国の深層は見えない。ベトナムの若者が日本で汗を流す理由は祖国の未来への希望と重なる。一方で一部の犯罪の背景には彼らを取り巻く厳しい現実が潜む。川島博之氏はアジアの現実を鋭く描き私たちに問いを投げかける。国際交流とは喜びだけでなく痛みも共有することではないかと。
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ベトナムとビジネスで関わっているので読み始めましたが、この手の本にしては大変わかり易く、長く現地にいないとわからない情報がいっぱいでした。ベトナムビジネスに携わっている方にはお勧めします!
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私の知っているいくつかのこと(噂が大切なこと、食、エネルギー、彼らの自国の歴史の認識、格差の感覚など)とすごくよく合っているので、たぶん他も信用してよいのだろうと思いながら読んだ。奇跡が終わったというのは私もそう感じる。
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