宗教を学べば経営がわかる の商品レビュー
すごく楽しく興味深く読ませてもらい、久しぶりに一晩で読了しました。 経営だけでなく、様々な社会活動にも宗教は影響するだろうし、イスラム教を早めに理解・体感しておいた方がいいんだろうなと思いました。
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宗教と経営というより組織が非常に類似している、要は歴史に学ぶと経営も見えるものがある、というのを宗教の観点で対談形式で語っている本。 プロテスタントとカトリックの違いとホンダを代表するような組織の事例や、スタートアップはカルト的といった宗教でのたとえも非常にわかりやすい。 解説部...
宗教と経営というより組織が非常に類似している、要は歴史に学ぶと経営も見えるものがある、というのを宗教の観点で対談形式で語っている本。 プロテスタントとカトリックの違いとホンダを代表するような組織の事例や、スタートアップはカルト的といった宗教でのたとえも非常にわかりやすい。 解説部分が少し広告的に感じたため、宗教をほんとうの意味で経営観点で分析しているとは言い難いが、入りとしては良い本かもしれない
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個人的に色々な宗教に興味があり、一見関係なさそうな宗教とビジネスと結び付けた本と言う事で興味を持ちました。 宗教的な信仰の熱狂と企業のパーパスが似たようなものと言う考えはとても納得できました。 個人的に子供の頃からある信仰を持っており、本書でもあるようように、宗教的な腹落ち・セ...
個人的に色々な宗教に興味があり、一見関係なさそうな宗教とビジネスと結び付けた本と言う事で興味を持ちました。 宗教的な信仰の熱狂と企業のパーパスが似たようなものと言う考えはとても納得できました。 個人的に子供の頃からある信仰を持っており、本書でもあるようように、宗教的な腹落ち・センスメイキングと言うのは、頭だけで理解できるものではなく、むしろ頭や理論だけだと葛藤があるのですが、いくつかの決まった習慣が行動様式つまり生活の一部となり、腹落ちとなっているような気がします。 多くの人から認められる為には、正当性・レジティマシーが必要で、つまりその事が社会通念に対して善いと認知される必要があります。 最近ではあなたはどう思うか?と聞かれる事が多いですが、個人の意見を求められた時にちゃんとその視点を持てるように覚えておきます。
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宗教も企業も、人を動かすための組織。 宗教は、信者が腹落ちして自ら行動する。 そのために、どう生きるか、というパーパスを提供する。 企業も、社員が腹落ちして自律的に動ける組織は強い。腹落ちしていれば、短期には儲からない探索行為も続けられる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
宗教と経営理論の類似性(根底に人/組織、それらの行動がある等)に着目し、互いの領域の知見を対話形式で披露することで、各領域の理解を深めることを試みた一冊。経営学に慣れ親しんでいる身としては、両利きの経営等のコトバ自体は把握しているものの、宗教という視点を入れることにより、議論が広がり非常に面白かった。 例えば、経営が苦しい状況において、両利きの経営を実践する(ここでは知の探索を継続する)ためには、仕事に従事する各人が、「なぜ我々が知の探索を行うのか」をメイクセンスしている必要がある。但し、これは言うは易しであり、特に日本での成功事例はまだ多く積み重ねられていない状況。では、なぜ海外ではこの理論をサポートするような企業が多数生み出されているのか、それを理解する一つの観点が宗教である。つまり、企業→個人というレイヤーだけでなく、そもそも宗教→個人という関係性において、「なぜ汗水を流して働くのか」という理由が個人で腹落ちしており(例えば来世での救済)、故に特定の行動に至るということ。こう考えると、以下引用箇所(p.136)にも記載の通りだが、経営学研究においても、個人や組織に対し、このような複層的な作用が働いていることを念頭に置きつつ、議論を重ねることが肝要であるように感じる。もちろん、どこまでどの変数が作用しているのか、ということを完全に可視化することは困難であるが、宗教という観点を入れることにより、解釈に幅を持たせられることはできるはずであり、多様性のトレンドとも相まって今後盛り上がる可能性はある。 (弊社は現世救済型ではなく、来世救済型になるというのは笑い話としてメモ) 特に印象に残った箇所は以下 「「創造性は移動距離に比例する」。「知の探索」とは要するに人間の認知の幅を広げることで、いちばん手っ取り早い手段は、自分自身を遠くに移動させることなんです」(p.88) 「経営学も本来なら、こうした視点を導入しなくてはいけないと思うんですね。「なぜ経営者はこのような行動をとるのか」「なぜこのような組織が出来上がってくるのか」といった問題を検討するときに、知らず知らずにその人自身や、その人の家族、地域、あるいは国に埋め込まれている宗教の影響を考慮する必要がある。ウェーバーの議論は、経営学と非常に親和性が高いというか、ある意味、補完的なものであると感じます」(p.136) 「私には大学時代の指導教員から言われたフレーズで、すごく印象に残っているものがあって、いわく「完璧な論文は、いい論文じゃない」。世の中を揺るがすような論文は、ツッコミどころがけっこうあるんだと。だからこそ、「ここはおかしい」「自分ならこう解釈する」と議論が盛り上がる。いっさい反論や解釈の余地がない論文だと、それ以上の発展がないわけです」(p.171〜172) 「「両利きの経営」も、言ってみれば「矛盾を内包できると強い」ってことなんです。幅広く「探索」することと、ピンポイントで「深化」させることは完全に別のベクトルですが、これを両立できると強みになる」(p.246)
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腹落ち、確かに大事だ。 それにしても、新規事業はカルトと同じ扱いかぁ。 既存事業から理解を得るのはなかなか難しいなぁ。
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世界の宗教に関する基礎知識が無いので読んだ キリスト教のカトリックとプロテスタントの違いを企業に準えて説明していて、わかりやすかった。企業の繁栄の流れは、将来的なワクワクするビジョンをトップが描き、働く人がそれを心の底から納得し、日々の目の前の仕事と並行して様々な探究ができ、そ...
世界の宗教に関する基礎知識が無いので読んだ キリスト教のカトリックとプロテスタントの違いを企業に準えて説明していて、わかりやすかった。企業の繁栄の流れは、将来的なワクワクするビジョンをトップが描き、働く人がそれを心の底から納得し、日々の目の前の仕事と並行して様々な探究ができ、それが企業の永続的成長をもたらすということらしい。その流れや構造が宗教と似ているというのも、感覚的に理解できた。
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【ベストセラー著者の初対談】博覧強記のジャーナリストと『世界標準の経営理論』の著者が初対談。キリスト教からイーロン・マスクまで。人を動かす原理に迫る。
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