戦後出版文化史のなかのカストリ雑誌 の商品レビュー
これから研究していかなければならない分野ということで、そのとっかかりというか調べれば調べるほど大変そうな事はとても良く分かった。 方針整理をしていく中で到達した形が本書ということで、戦前・戦後あたりのミステリ小説好きとしては、この手の雑誌に埋もれた作品が今後発掘されていくことを楽...
これから研究していかなければならない分野ということで、そのとっかかりというか調べれば調べるほど大変そうな事はとても良く分かった。 方針整理をしていく中で到達した形が本書ということで、戦前・戦後あたりのミステリ小説好きとしては、この手の雑誌に埋もれた作品が今後発掘されていくことを楽しみにしています。
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カストリ雑誌主要30誌の解説とカストリ雑誌についてのコラムからなる本。 解説については書誌的な情報だけに留まらず、掲載された記事の内容や発行者の情報などとりあえず判明した事実はなるだけ記載するという感じで良い。 編集代表の石川巧さんによる序論を読むと、この本を出すまでの苦労が忍...
カストリ雑誌主要30誌の解説とカストリ雑誌についてのコラムからなる本。 解説については書誌的な情報だけに留まらず、掲載された記事の内容や発行者の情報などとりあえず判明した事実はなるだけ記載するという感じで良い。 編集代表の石川巧さんによる序論を読むと、この本を出すまでの苦労が忍ばれる。また、この序論では「人名索引を作成し人名から雑誌タイトルを辿れるようにした」とか「本書では各雑誌の表紙をカラー図版で挿入しビジュアル的にも愉しめるようにした」とか記載されているが、実際には人名索引は収録されておらず、図版も表紙カバーを除けば全てモノクロだったりして、このような形での書籍化が決まってからもいろいろ紆余曲折があったものと思われる。
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