運 ドン・キホーテ創業者「最強の遺言」 の商品レビュー
自身の苦労と成功を生々しく振り返る1冊は、僕の「運」に対する印象を変えるのに十分すぎる内容でした。「運」の正体をつかんだ気がします。 ◾️この本に書いてあること。 運の総量に大差はない。あるのはその運を「使い切れる人」と「使いきれない人」がいるだけだ。両者の違いは運に対する感...
自身の苦労と成功を生々しく振り返る1冊は、僕の「運」に対する印象を変えるのに十分すぎる内容でした。「運」の正体をつかんだ気がします。 ◾️この本に書いてあること。 運の総量に大差はない。あるのはその運を「使い切れる人」と「使いきれない人」がいるだけだ。両者の違いは運に対する感受性の違い。その感受性は頭の良さなどではなく、「人間対人間」の問題に帰結する。感受性を発揮して、幸運が巡ってきているときにはその運を最大化する努力を、不運が巡ってきたらひたすら耐えて守りに徹する。 運を落とすのは嫉妬。相手の失敗を望む気持ちである。嫉妬されないようにするには、成功した時こそ謙虚に、目先の利益よりも信用をとる。 個人の運(個運)を集団運に転化させるコツは、「私の成功」ではなく「私たちの成功」を目指すこと。 そのためには現場の人たちに対し、最大限のリスペクトと心からの感謝をすること。 すると「指示と命令」ではなく「感謝とお願い」による権限委譲が可能となる。権限委譲の反対語は独裁であり、部下から全ての権限を奪い彼らの創意工夫をする力を失わせる。 ◾️どう読んだのか。 まず驚いたのは、運はコントロールできるということ。もちろん不慮の事故など、コントロールの外で起きる不運はどうしても起きる。 ただ、基本的に運は気づくか気づかないか、掴むか掴まないかの問題であり、生まれつき運がいい人・悪い人に分かれているわけではないと知り、何とも言えない安堵感を抱いた。 僕はまだ全然運を使い切っていない。 幸運があれば不運の波も必ずやってくる。その時はただ耐える。もがけば不運の海で溺れてしまうだろう。 運が全てアンコントローラブルなものだとしたら、不運が訪れたときに人生を絶望視してしまうが、幸運も不運も必ずやってくると知っていれば、不運がきたときにも、気持ちを丈夫に保っていられそうだ。 運を落とすのも、つかむのも、それを集団運にまで転化させるのも、すべて“あり方”による。 私利私欲をもち、自分だけが勝とうとすれば、運は逃げていく。 反対に、信用を蓄えることを重視し、謙虚な気持ちで運をつかえば、利益や成果はあとからついてくる。 運が良い・悪いは、結局じぶんの生き方が決めるのだろう。 現場の人たちへの最大限のリスペクトと、心からの感謝は、持ち合わせている自信がある。 今よりもっともっと信じ、もっともっと任せられるようになれば、大きな集団運に転化できるだろう。 ◾️どう活かすか。 運をつかむ魔法の方法は存在しない。 謙虚に誠実に、悲観せず、他人の成功をもよろこべる人が幸運を掴める。 だから、運はテクニックではなく、生き方だ。 不運に耐え、幸運に感謝し活かしきる。そして幸運で得た利益を独り占めせず、分かち合うことにより、より大きな集団運へと昇華する。 このことは、自分自身の行動指針として忘れずに大事に持ち合わせておこう思う。
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34期連続増収増益(2023年6月期現在)のドン・キホーテ創業者 安田隆夫さんの生い立ち 、創業~現在に至るまで、経営スタイル、業績絶好調のワケ、人との関わり方などが「運」と関連付けて書かれている。(「最強の遺言」とのこと!) 巻末付録に「経営理念」や「マネジメントの鉄則九箇条...
34期連続増収増益(2023年6月期現在)のドン・キホーテ創業者 安田隆夫さんの生い立ち 、創業~現在に至るまで、経営スタイル、業績絶好調のワケ、人との関わり方などが「運」と関連付けて書かれている。(「最強の遺言」とのこと!) 巻末付録に「経営理念」や「マネジメントの鉄則九箇条 上司編・部下編(上司・部下それぞれの立場からそれぞれに対する行動規範のようなもの)」やリーダーの心得などが記載されており、よくありがちな単なるスローガン的なものでなくて、どう考えるのか・どう行動するのか・どう他者と接するのかが具体的に書かれていたのが興味深い。 著者は人生経験に裏打ちされた自信を持ち、相手のことを考えている人情味とユーモアのある方なんだなという印象。そでの著者写真が素敵です。そして本そのものが安い(笑)720円+税。さすが驚安の殿堂。 「運」とは何か?どうすれば良くなるのか?逆に悪い時はどうしたらよいか?が掴めたと思う。また、「いいな」と共感できるキーワードも多かった。 ・運の感受性 ・集団運 ・主語の転換(相手の立場になって考え、行動する)=顧客最優先主義=従業員に権限委譲 ・「私の成功」ではなく、「私たちの成功」を目指す。 ・仕事をゲームとして楽しめ
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盛運を得ることを知りたくて読書。 ドン・キホーテの創業者は、今までまったく聞いたことなかった。冒頭で紹介している通りメディア等に出ることがなかったようで、本書を遺言を位置づけている。 著者の経営理念、哲学、考え方を幼少期からの体験談とドン・キホーテ1号店から2兆円グループへの...
盛運を得ることを知りたくて読書。 ドン・キホーテの創業者は、今までまったく聞いたことなかった。冒頭で紹介している通りメディア等に出ることがなかったようで、本書を遺言を位置づけている。 著者の経営理念、哲学、考え方を幼少期からの体験談とドン・キホーテ1号店から2兆円グループへの成長の過程に織り交ぜながら説明して展開する。 「個運」を「集団運」に転化させるためには、経営者の情熱の渦に従業員を巻き込まなければならない。(P181) 運の三大条件-「攻め」と「挑戦」と「楽観主義」(P73) 興味深く読んだのは、 運を落とすので避けるべき人として、他罰的な思考の人、曖昧さ、グレーを嫌う人、虚勢を張り、虚栄心が大きな人、嫉妬する人らと距離の置く達人となることが大切。 白黒はっきりさせる独裁は運を落とし、衰退へ向かう。グレーで曖昧さを生むから民主主義はベターな制度という主張は新鮮な視点。 嫉妬の対象にならないこと。無駄な敵を作らないように周りへ配慮して気をつけること。利己ではなく利他を常に心がけること。 本書で最も印象に残り、今の自分に必要だと感じたのは、主語を変えること。メタ認知+主語の転換。意味にすることは、相手の立場、気持ちになって考える習慣。 私ではなく、私たちで語り、他人の利益、目標達成を自分の目標に据えること。それでも他人は変えることができないことを認識しておくべきとも語る。 妬み嫉妬が占める割合を縮小させ続けることで、不運な時間を最小限にする。これも運をコントロールし、盛運を呼び込むことにつながる。 自己客観視を高めて、ビジネスや制度・仕組み、人間関係などの適切なロスカット(損切り)も重要だと再認識。 読書時間:約1時間
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2024年61冊目。満足度★★★★☆ 小売大手ドン・キホーテ創業者の半生記的な内容で、その成功法則をまとめたもの 個人の人生、会社運営や、投資においても役立つ内容と思料
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タイトルからして精神論全開の内容かなと思いきや、統計学や行動経済学まで織り込んでおり例えばお天道様に挨拶するとか風水的なものとか非科学的な事は一切書かれてなかった。 前作の刷り直しと思しき部分も多々あったが何某かを成功させたい輩は必ず一読するべき本だと思う。
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わかりやすくてタメになるビジネス書。確かに運がテーマになっているが、特に後半にかけてはビジネスの心得について書かれている印象。麻雀を打つ人にとってはわかりやすい運の考え方と思う。
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自分の成功を運という言葉に置き換えて、話す語り口は、決して自慢めいたものではないが、結果として結局自慢話にも聞こえる。 反対に御涙頂戴の物語の方が胡散臭く感じられるので、率直かつ真面目な自慢話として読んだ。 結局上に立つ人は人柄ではなく、どんな紆余曲折な道を辿ろうと志を曲げないの...
自分の成功を運という言葉に置き換えて、話す語り口は、決して自慢めいたものではないが、結果として結局自慢話にも聞こえる。 反対に御涙頂戴の物語の方が胡散臭く感じられるので、率直かつ真面目な自慢話として読んだ。 結局上に立つ人は人柄ではなく、どんな紆余曲折な道を辿ろうと志を曲げないのが、人々に信頼されるためには必要不可欠と思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
個人と組織(事業)の成長を実現するには、どのような態度であれば運が増すのか。逆に運を下げる行動とは何か具体的に語られる。 多くのチャレンジをすることで、チャンスを掴む機会を増やし、チャンスが来たときには得られる果実を完全に収穫するように行動する。それによって本当に強い勝負師として強運に恵まれる。 最も良くないのは目の前にチャンスがありながら、それを掴みに行こうとしないことである。チャンスの時に対応しない人は、ピンチの時に適確な対応をしない人よりも運に恵まれないとの指摘 集団運という発想が斬新 この集団運を下げるタイプの人のタイプが語られる。他罰的なひと、口で戦略を語るのみで行動しないヒト つまりは主語の転換ができ、自分ごとに出来る人が運を招く人たりうるという着眼点も秀逸
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ヤル気と気づきをいただけたイイ自叙伝でした。 運は皆さん平等数あるが、それを自分で引き込む(使い切れる)ことが出来るか、見逃してしまうかの違いで人生に大きな差が出る。 当たり前の事柄を安田社長さんなりの言葉で書かれており、よく理解できた。 人生は挑戦なり、当たり前だか一歩先に出る...
ヤル気と気づきをいただけたイイ自叙伝でした。 運は皆さん平等数あるが、それを自分で引き込む(使い切れる)ことが出来るか、見逃してしまうかの違いで人生に大きな差が出る。 当たり前の事柄を安田社長さんなりの言葉で書かれており、よく理解できた。 人生は挑戦なり、当たり前だか一歩先に出る事に躊躇する。しかしトライしなきゃ、運も捕まえる事ができない。 顧客目線に、なり変わり問題を考える。 個運、集団運、集団組織運、倍 倍の強さの組織に変身してイイですねぇ、、。 私の問題は、権限委譲ですね。仕事に関しては、我が我がでは難しいですね、、、それが悩みです。
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運・自分自身でコントロール可能 運の生き証人 運に関するリアルな処世の書 個運がよくなければ何も始まらず 運の感受性を説き澄ます→潜在的なピンチ・チャンスを見極め 悲観論者<楽観論者 個々人の運に大差なし・使い方で結果は変わる 幸運→最大化 不運→耐えて守りに徹する 思い切った損...
運・自分自身でコントロール可能 運の生き証人 運に関するリアルな処世の書 個運がよくなければ何も始まらず 運の感受性を説き澄ます→潜在的なピンチ・チャンスを見極め 悲観論者<楽観論者 個々人の運に大差なし・使い方で結果は変わる 幸運→最大化 不運→耐えて守りに徹する 思い切った損切り→再挑戦 リスクを取らない=一番のリスク 速攻を堅持&それ以上の守備 果敢に挑戦→熟慮→次の挑戦 他罰的な人は運を落とす 人のことは分からず→時間テスト 距離感の達人 主語の逆転 我欲と自我を消し去る 解という快楽<難問に真摯に格闘 経営者の1歩<社員の半歩 指示と命令<感謝とお願い 独裁→組織衰退・滅亡
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