気がつけば、終着駅 の商品レビュー
人生初エッセイの「クサンチッペ党宣言」「再婚自由化時代」から、五木寛之氏との最新対談まで、『婦人公論』での半世紀あまりにわたる活躍を総ざらい。
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人生の師匠、佐藤愛子さんのエッセイ。 50年前からの作品を改めて発行されたもの。新刊ではありません、まえがきのようなものにそう綴られています。その経緯がまた腑に落ちる、発行がそんなに前だから読んだ人だって覚えていないだろうから発行しましょうと出版社は言うとある。 そうだよ、私なん...
人生の師匠、佐藤愛子さんのエッセイ。 50年前からの作品を改めて発行されたもの。新刊ではありません、まえがきのようなものにそう綴られています。その経緯がまた腑に落ちる、発行がそんなに前だから読んだ人だって覚えていないだろうから発行しましょうと出版社は言うとある。 そうだよ、私なんて佐藤愛子の遅咲きのファンだから、この本を読んでより佐藤愛子さんと言う人を知ったもの。 晩鐘のあの凄さのその根本がこの本に散りばめられてあり、もう一度晩鐘を読もうと思っている今。 佐藤愛子の素晴らしいところは、とてもチャーミングなところとユーモアのセンスがいい。またその伝え方も私のツボに入る。 抜歯の時には出血するからティッシュを用意する様に言われたけど全然出血しなくて90過ぎると血も涙もないんだ…そんなこと言いますか普通笑。 巻末の対談で、橋田壽賀子さん、五木寛之さんとの会話も大変貴重なんじゃないかと思う。その会話に出てくるのも結構マニアックな人達だから、その人たちの話でスッと入ってくるのは私も結構毒されているなと思う。ただ、こうした人達が出てくる会話は、その時代を生きたい物書きが減りわかってくれる人も減ってるから嬉しくなってしまう。 佐藤愛子さんの生き方考え方。私もそのお歳になった時に思い出して比べてみたいわ。
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