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ブレイクニュース の商品レビュー

3.8

11件のお客様レビュー

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2024/09/01

失恋後26作品目 久々の読書。通勤に電車が使えないと時間がなく捗らない…。 相変わらずの社会派。短編なので読みやすいし、それぞれのテーマもわかりやすく、読後感も良し。 自分には、何かを伝えるのに、こんなに一生懸命になったこと…あったかな?と思った。心を動かすには身を削らないとダメ...

失恋後26作品目 久々の読書。通勤に電車が使えないと時間がなく捗らない…。 相変わらずの社会派。短編なので読みやすいし、それぞれのテーマもわかりやすく、読後感も良し。 自分には、何かを伝えるのに、こんなに一生懸命になったこと…あったかな?と思った。心を動かすには身を削らないとダメなんだな。

Posted byブクログ

2024/08/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「SNSで世界は変えられるかーー。」という帯の文句が、これ以上なくドンピシャ。 独自にニュースを発信するYouTuber・野依美鈴。シャツのボタンを開けて色気でつってみたり、取材対象の顔にモザイクをかけなかったり(これは裏事情あり)、実際にいたら割と炎上しそうなチャンネル。多分、私も嫌いで見ない。けれど野依はただ炎上を狙っているわけではなく、多少の過激さにもきちんとした狙いがあった。同時にその野依自身を取材する、雑誌記者・真柄も絡んできて…という話。 ラストまさかここまで絶望的な過去を抱えてて、しかもこんな狙いがあってYouTubeしてるなんて、冒頭の方からは予想してなかった。こういう方法しかない、というのが苦しいところ。 連作短編のうち、SNSの誹謗中傷がテーマの「正義の指」が一番記憶に残った。軽い行動が引き起こした地獄のような展開…。まさにSNS社会…。

Posted byブクログ

2024/08/18

思っていたよりも、社会ヘ問題提起がされた小説でした。 SNSは特定の個人批判によってその人を自殺に追い込む可能性がある事を忘れてはいけません。 印象に残ったのは、夏八木氏が野依美鈴について述べた一言「記者としての行動原理、どうしても真実を知りたいという思いとどうしてもそれを誰かに...

思っていたよりも、社会ヘ問題提起がされた小説でした。 SNSは特定の個人批判によってその人を自殺に追い込む可能性がある事を忘れてはいけません。 印象に残ったのは、夏八木氏が野依美鈴について述べた一言「記者としての行動原理、どうしても真実を知りたいという思いとどうしてもそれを誰かに伝えたいという思い、そのふたつを彼女は持っている。」

Posted byブクログ

2024/08/17

現代の社会問題をベースにしながら、動画配信ニュースと紙媒体雑誌との違いを描き、表面的には強い女性を立てつつエンタメ性も強め、連作短編なので読み易い、というバランスが取れた印象だった。各エピソードのラストをきっちり描いてはいないのですっきりするものは得られないが、単なるスカッと作品...

現代の社会問題をベースにしながら、動画配信ニュースと紙媒体雑誌との違いを描き、表面的には強い女性を立てつつエンタメ性も強め、連作短編なので読み易い、というバランスが取れた印象だった。各エピソードのラストをきっちり描いてはいないのですっきりするものは得られないが、単なるスカッと作品で終わらせたくない意図があるのかと思った。続編は作り易そうだが、このラストだと、一作で終わりのつもりかもしれない。

Posted byブクログ

2024/08/16

現代社会の様々な課題をテーマに捉え、読者に問題提起してきた著者が、今回問いかけたのはジャーナリズム。 現代社会を席巻するSNSの是非を問い、マスコミの在り方に言及する。 主人公となるのは、派手な身なりで自らリポートをYou Tubeに投稿する野添美鈴。 「ブレイクニュース」と題す...

現代社会の様々な課題をテーマに捉え、読者に問題提起してきた著者が、今回問いかけたのはジャーナリズム。 現代社会を席巻するSNSの是非を問い、マスコミの在り方に言及する。 主人公となるのは、派手な身なりで自らリポートをYou Tubeに投稿する野添美鈴。 「ブレイクニュース」と題する彼女のリポートは、再生回数1千万回を超える人気チャンネル。マスコミが取り上げない事件や社会問題に果敢に挑戦し、批判を受けながらも独自の立場を貫く。 彼女の真の目的は何なのか、ミステリー性を帯びながら、連作短編の最終話まで惹きつけられる。 たった3年であるが、単行本刊行時よりネット社会は急展開したため、文庫本ではそれに対する書き方に修正があったらしい。どのような違いがあるか、機会があれば単行本も読んでみたいものだ。

Posted byブクログ

2024/07/21

YouTubeのニュースチャンネル「ブレイクニュース」は野依美鈴なる女性が一人で鋭く斬り込み、その容姿とともにに話題となっているチャンネル。 このチャンネルと謎多き女野依美鈴を縦軸に、上からの圧力でネタをボツにされた雑誌記者と取材対象となった女性を横軸にストーリーが進む。 章...

YouTubeのニュースチャンネル「ブレイクニュース」は野依美鈴なる女性が一人で鋭く斬り込み、その容姿とともにに話題となっているチャンネル。 このチャンネルと謎多き女野依美鈴を縦軸に、上からの圧力でネタをボツにされた雑誌記者と取材対象となった女性を横軸にストーリーが進む。 章立ては短編で、縦軸と横軸が絡み合いながら、私人逮捕系のストーリーをはじめとする話題でブレイクニュースが 取り上げる様を描いていく。 サクサク読める面白さ、思わずYouTubeでブレイクニュースを検索したくなる。

Posted byブクログ

2024/07/20

野依美鈴がかっこいい。 自分の思いがどうしたら伝わるか、良くも悪くもSNSの特性を存分に生かす方法を知っている。 「正義の指」をうまく利用して、きっとこの後美鈴の思いは拡散されていくだろう。 ネットでの誹謗中傷。それが自分に向けられた時、平気でいられる人の方が少ないんじゃないか...

野依美鈴がかっこいい。 自分の思いがどうしたら伝わるか、良くも悪くもSNSの特性を存分に生かす方法を知っている。 「正義の指」をうまく利用して、きっとこの後美鈴の思いは拡散されていくだろう。 ネットでの誹謗中傷。それが自分に向けられた時、平気でいられる人の方が少ないんじゃないかな。嫌ならネットを見なきゃいいと思うがそうではない。「それを見たかもしれない人たちの自分への視線を感じで、それがとてつもない苦しみになる」んだ。

Posted byブクログ

2024/07/14

世の中の人々を動かすものが変わって来ていることを文字で感じました。 そして、ただその変化を起こす方々にも多少の傷心があることも。 もっと深く、またキャスト演技演出でで臨場感を増せば、きっとアカデミー賞を狙える映画にもなりうる原作と感じました。

Posted byブクログ

2024/07/13

続編は書かれるのだろうか。 書かれるとしたら、ぜひ読みたいと思う。 SNSなどを自由に利用できる環境、閲覧も発信も思うままにできる環境は、非常に便利だ。 だがその発信の内容は適切なものだろうか。 今一度考えてみたい。 言葉は人を勇気付けたり幸福感を与える力もあるが、使い方を誤れば...

続編は書かれるのだろうか。 書かれるとしたら、ぜひ読みたいと思う。 SNSなどを自由に利用できる環境、閲覧も発信も思うままにできる環境は、非常に便利だ。 だがその発信の内容は適切なものだろうか。 今一度考えてみたい。 言葉は人を勇気付けたり幸福感を与える力もあるが、使い方を誤れば鋭利な凶器にもなり得る。 自分は常に、前者の立場を取りたいと思う。

Posted byブクログ

2024/07/07

YouTubeで流されるブレイクニュース。 世間で話題になる問題を当事者を直接取材する事で視聴回数を上げている取材者、野依美鈴。 彼女は何者なのか?本当の目的は何なのか? 匿名性の強いネットで他人をバッシングする人間たち。彼らの指は正義なのか、私刑なのか? いわゆるツィートと呼ば...

YouTubeで流されるブレイクニュース。 世間で話題になる問題を当事者を直接取材する事で視聴回数を上げている取材者、野依美鈴。 彼女は何者なのか?本当の目的は何なのか? 匿名性の強いネットで他人をバッシングする人間たち。彼らの指は正義なのか、私刑なのか? いわゆるツィートと呼ばれる責任感のない意見の垂れ流しについて考えさせられました。

Posted byブクログ