ぼくのメジャースプーン 限定愛蔵版 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「自分のエゴで、自分の都合で、ときに結びつき、時に離れ、互いを必要とする気持ちに名前を与えてごまかしながら、僕たち人間は発展してきた。ずっとそれが繰り返されてきた。今、小さなあなたが一人きりで責任を感じて泣くことはなにもないんですよ。ふみちゃんが悲しいことが、苦しいことが、本当に嫌だったんでしょう?それを愛と呼んで何がいけないんですか。」 うさぎ大好きおばさんのワイ、表紙がかわいい!っと思ってノリで購入したら予想外にハードな描写が多くて辛くなりながらも読み切りました。 どうか心やさしいぼくとふみちゃんにとびきりの幸せが訪れますように。
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辻村深月さん、デビュー20周年おめでとうございます! 記念のオンラインイベントに絶対に参加したくて愛蔵版を買うに至った。本作を初めて読んだのは2010年12月。苦しいことがわかっているから読み返せないままきょうまできた。けれどそれで良かった。いまでも未熟ではあるが、おとなとしてこ...
辻村深月さん、デビュー20周年おめでとうございます! 記念のオンラインイベントに絶対に参加したくて愛蔵版を買うに至った。本作を初めて読んだのは2010年12月。苦しいことがわかっているから読み返せないままきょうまできた。けれどそれで良かった。いまでも未熟ではあるが、おとなとしてこの物語を読むことができた気がする。苦しみながら出した答えがどんなものだったとしても、じぶんでなにかを決めて遂行することのみにならば敬意を表してもいい。ほんとうにひどい悲しいお話だった。そしてそれ以上にこころを動かす物語でもあった。 (当時、小学四年生にしてはおとなすぎるという感想があった。嫌味ではなく、リアリティーがすきならドキュメンタリーなどを読めばいい。わたしは小説にリアルを求めない。しかし、読めばわかるように、こんなに胸を締め付けられたことは、誰にも否定することは許されない現実だ)
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