大連合 の商品レビュー
鳥屋野高校野球部に進学したキャプテン尾沢は甲子園への予選出場が厳しい状況になっていた。理由は前監督のパワハラによる部員の大量退部。一方、尾沢の中学時代の同級生 里田は成南高校に進学したが予選開始直前、チームが移動中のバスが横転事故を起こし、里田自体は奇跡的に軽傷だったが、チームメ...
鳥屋野高校野球部に進学したキャプテン尾沢は甲子園への予選出場が厳しい状況になっていた。理由は前監督のパワハラによる部員の大量退部。一方、尾沢の中学時代の同級生 里田は成南高校に進学したが予選開始直前、チームが移動中のバスが横転事故を起こし、里田自体は奇跡的に軽傷だったが、チームメイトはほとんどが予選に間に合わない怪我を負う。 成南高校のバス事故を知った尾沢は里田の軽傷を知ったその日から、鳥屋野・成南合同チームでの予選出場に思い至る。里田に合同チーム結成を持ちかける尾沢。里田は当初、難色を示すが、大けがを負った成南キャプテン石川を尾沢は説得、里田の説得にも成功する。 尾沢には里田とのバッテリーを組めば合同チームでも予選を勝ち抜き、甲子園出場も可能だと考えていた。合同チーム結成時から、尾沢は勝利へ向けて次々と手を打って行く。アナリスト兼スコアラーの佐川美憂、粗削りな剛速球投手1年生の成瀬、そして成南、鳥屋野の両監督や有力OBを巻き込み、予選を勝ち抜く合同チーム。果たして、合同チームによる甲子園出場は叶うのか…。 高校野球における合同チームというのはここ数年で珍しくなくなってきました。しかし、現状では「予選に参加するため」に結成されているケースがほとんどで、合同チームが県代表になるという事はほとんど想定されていないと言って良いでしょう。でも、いつかは本書のように合同チームが県代表を争う日が来るかもしれません。 まあそういうリアリティー云々は置いておくとして、とにかく主人公の里田君が繰り出す、次から次へと策を繰り出す行動力、発想力は読んでいてワクワクしてきますし、まるでベンチャー企業の社長みたいな印象です。本書のクライマックス、決勝戦の描写はさすがスポーツ小説を数多く手がけておられる堂場氏だけあって、臨場感にあふれています。野球素人として登場する鳥野屋高校監督も、その試合では非常に存在感のある役割が描かれ、いろんな意味で引き込まれてしまう展開でした。
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元々野球やっていたこともあり、とても面白い作品でした 現実では99%あり得ない最強の連合チーム そのチームにも様々な問題がある、、 若林監督は名将なのかも笑
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試合帰りの新潟成南高校野球部を乗せたバスが関越道で横転。 エース・里田は奇跡的に軽傷ですんだが、部員の半数が重傷に。 一方、2年連続新潟県大会準優勝の鳥屋野高校野球部は、監督のパワハラが発覚。多くの部員が退部し、廃部の危機を迎えていた。 鳥屋野高校野球部キャプテン・尾沢は、中...
試合帰りの新潟成南高校野球部を乗せたバスが関越道で横転。 エース・里田は奇跡的に軽傷ですんだが、部員の半数が重傷に。 一方、2年連続新潟県大会準優勝の鳥屋野高校野球部は、監督のパワハラが発覚。多くの部員が退部し、廃部の危機を迎えていた。 鳥屋野高校野球部キャプテン・尾沢は、中学時代にバッテリーを組んでいた、里田に、『連合チーム』で甲子園を目指すことを提案する… 結果は見えてるんだけど。 『連合チーム』で甲子園。誰も本気にしない中、動き始める尾沢。 里田も… 周りの大人たちも動き始める… もうちょっと、『連合チーム』に対する反発があるかと思ったが、意外とすんなり。 勝ち進むに従って、だんだんチームとしての一体感が。 そして、膝を骨折している石川の一発が。 チームをひとつに。 『1+1=∞』。 本当に∞の力を手に入れた。 本当に結果は見えてたんだけど。 いいな、こういうの。 甲子園、どうなんだろう。 続編はあるんだろうか… 実際にはありえないんだけど。
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