日本の女性・ジェンダーのいちばんわかりやすい歴史の教科書 の商品レビュー
誠実に、日本女性の歴史について述べた本。 簡潔に、しかし誤解のないように言葉を選んで書かれているのが伝わり好感がもてる。男性による記述でここまで配慮が行き届いた著作は画期的ではないだろうか。どれだけ勉強されたのかは巻末の膨大な参考資料からも分かる。 わたしの知識不足のせいで分かり...
誠実に、日本女性の歴史について述べた本。 簡潔に、しかし誤解のないように言葉を選んで書かれているのが伝わり好感がもてる。男性による記述でここまで配慮が行き届いた著作は画期的ではないだろうか。どれだけ勉強されたのかは巻末の膨大な参考資料からも分かる。 わたしの知識不足のせいで分かりにくいところもあり、再読、再再読は必要である。 全体の流れとしては、外国の文化が入ってきたことがきっかけで、どんどん女性の権利が狭まっていった印象。 最後に「芸術」についてのトピックがあり、女性画家が異常に少ないということに改めてゾッとした。そして、美術教師である私がそれにここまでちゃんと気づけていなかったことに、さらにゾッとした。「女性ならではの感性で」というのは呪いだな、と思った。 同性愛の項目は、女性の同性愛の歴史がほとんど分からないにも関わらずあえて1つのトピックとして述べられていることから、著者の強い意志を感じた。 頼長が強い意志を持って自らの同性愛を記録したように。 職業、結婚、夫婦別姓、出産、教育、同性愛、宗教、戦争、ファッション、政治参画、性売買、文学、芸術
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古代から現代まで、今に至るまで男性と女性の関係がどのように変化していったのかを記載している。イラストもあってわかりやすい。 色々な問題が山積みになっていて、結局偏見が残り続けているから現代においても信じられない事が起き続けているのだろう。
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とても読みやすかった。ここから興味を持って深めていこうとするには最適の本だと思います。私は女性目線でどうしても読んでしまうけど、男性が読んでどのように感じるのかは気になるところ。
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