こらしめじぞう(2) の商品レビュー
こらしめじぞう第二弾。 きっとまたハードなんだろうなぁと読み始める。 1話目→ネット拡散系、おーこわっ 2話目→気の毒な展開が逆に笑える。一味違う 3話目→えっ?このまま⁈彼女の行動にビックリ
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3.4年から。理不尽な目に遭っている子どもたちがこらしめじぞうにお祈りすると、マナー妖怪の狸たちが助けてくれる。 しいこさんらしいエンタメ性のある表現で楽しみつつも、倫理観のある世界感が、中高学年へ自分の正しさを考える時間を与えてくれる作品。
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村上しいこさんのこのシリーズ、知らなかったのですが新刊で読んでみて、意外な面白さに驚きました。 表紙が結構渋めなので、なかなか子どもが自分で手に取らなさそう…という感じですが、中身はフェイクニュースやネットいじめに関する内容もあってすごく現代的です。 廣島玲子さんの『銭天堂』が、勧善懲悪モノだとすれば、こちらの『こらしめじぞう』は、主人公自身が軽はずみに悪事を働き、懲らしめられる対象になって、悔い改めることもできずに、明確な結末の一歩手前でふぅっ、と終わってしまうという「笑うせぇるすまん」的な不気味さがすごいです。 1話の長さもそこそこあり、あの時の失敗が…と悔やむで気持ちがあっても、「つくづくダメな人でポコ」と信楽焼のたぬきの妖しに追いつめられてしまう胸苦しさをしっかり味わえます。 このたぬきがまた怖いんです。人の論理が通じぬモノとしての不気味さがしっかりあって、 絶妙にかわいくて怖くて癖になります。 正直私は『銭天堂』よりこちらの方が読みごたえがあって、より怖くて好きですが、 3年生に「怖い本が読みたい」と言われてこれを進めたら 思ってた怖さとちがう~!と文句言われるかも、と思います。 表紙で食わず嫌いしている人にはぜひおすすめです。
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