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森があふれる の商品レビュー

3.6

15件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

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2025/02/15

自分の読解力では、登場人物であるルイの姿や森など描写から想像することができず気持ち悪そうだなぁーくらいにしか思えなくて、でもせっかく買ったし読まなくちゃみたいな義務感で最後まで読んだ。でも途中でやめず最後まで読んでよかった。

Posted byブクログ

2025/01/02
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※このレビューにはネタバレを含みます

絵画を鑑賞したあとのような読後感。 主人公埜渡徹也をとりまく人物の視点で物語が進んでいく。 埜渡徹也は出版界ではおしどり夫婦として知られていたり、各登場人物からも第一印象として穏やかな印象を持たれているため、自分もずっとそのような柔和な雰囲気を持つ男性をイメージしていた。しかし後半の埜渡の視点での「結局のところ、女というのは錘なのだ。」という文章に驚いた。結局、埜渡も女性を下に見る白崎の夫や、家庭のことを妻に任せっきりにするような瀬木口と同じようなイヤな男性だったのだ。

Posted byブクログ

2025/01/02
  • ネタバレ

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「ああ……怒るってこんな感じなんだ。怒っても壊れないって分かってる場所じゃないと、怒れないものなのね。私、今、怒ってる。すごい……すごい」

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2024/10/29

旅行中に一気読み。「お前は美しいものが好きなんだろう。それは分かってる」って幼い頃の主人公に放つ母の言葉が印象的。自分のもっとも優れていると思っていた感性が、肯定されながら否定された時の痛みに耐え切れなかった思春期の主人公には共感(同情?)した。これは綾瀬まるも身に覚えのある葛藤...

旅行中に一気読み。「お前は美しいものが好きなんだろう。それは分かってる」って幼い頃の主人公に放つ母の言葉が印象的。自分のもっとも優れていると思っていた感性が、肯定されながら否定された時の痛みに耐え切れなかった思春期の主人公には共感(同情?)した。これは綾瀬まるも身に覚えのある葛藤なのだろうか。 植物で満ちていく空間や不思議な世界で再会する登場人物などの描写は良いが、作品全体の構成としてはあまり美しくないと感じた。主人公との過去をめぐる旅と、ふたたび小説を書き始めたところが拙速に終わってしまって残念。

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2024/09/30

作家の埜渡に小説の題材とされてきた妻琉生は埜渡の浮気を疑い大量の植物の種を飲んで発芽します。やがて森になっていくという、ええ?どういう事? 埜渡は一見すると優しくスマートな男性だが、女性を低く見ていて、とてもイヤな男性でした。 星は3.5くらいで、

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2024/09/17

小説家の妻が「はつが」し森になり、家から溢れ出して…っていうストーリーだけど、男とは、女とは、みたいな男女の呪いについての話だった。 男らしさ女らしさの価値観が無意識のうちに刷り込まれている事実に気づくことすら案外難しい。

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2024/08/23

凄く良かった。 芸術家が素晴らしい作品をつくる為に“奪われる人”がいる時、何の疑問も持たずに甘受するだけでいいのか? 琉生が夫に言う “思わせぶりにエッチで、急に母親っぽく優しくなって、困難に打ち勝った主人公にご褒美をあげて、存在をまるごと許さななければならない彼女達と、同...

凄く良かった。 芸術家が素晴らしい作品をつくる為に“奪われる人”がいる時、何の疑問も持たずに甘受するだけでいいのか? 琉生が夫に言う “思わせぶりにエッチで、急に母親っぽく優しくなって、困難に打ち勝った主人公にご褒美をあげて、存在をまるごと許さななければならない彼女達と、同じ性別なの。そんな役、まっぴらなのに、美しい女性とはそういうものなんだって…” 彩瀬まる さんの作品の中では今の所一番好き。 この作品中の女性達によって自分自身のジェンダーバイアスに気付かされた。

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2024/08/22

性的対象化されてきた女性の反逆の話。妻から木が生えて森になるものの、ストーリーを埋めるのは会社のダイバーシティ推進ビデオみたいなあるあるエピソードの積み重ねなので目新しさはなかったな。 表紙から小鳥が活躍するのかな、と思ったけど出てすらこなくて残念。森に対しても社会に対しても解像...

性的対象化されてきた女性の反逆の話。妻から木が生えて森になるものの、ストーリーを埋めるのは会社のダイバーシティ推進ビデオみたいなあるあるエピソードの積み重ねなので目新しさはなかったな。 表紙から小鳥が活躍するのかな、と思ったけど出てすらこなくて残念。森に対しても社会に対しても解像度がもう少しあれば…

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2024/07/29

小説家の夫に赤裸々に書かれ奪われてきた琉生。 植物の種を飲んで発芽した彼女はやがて街をものみ込む森と化す…へぇ…欧米でも話題の傑作?ほぅ…と思って読んでみたが、あまり刺さらず、なんだかなぁ?と思って、窪美澄さんの解説を読んで、なるほどな…と。 まぁ、それなりの気づきはあったかな...

小説家の夫に赤裸々に書かれ奪われてきた琉生。 植物の種を飲んで発芽した彼女はやがて街をものみ込む森と化す…へぇ…欧米でも話題の傑作?ほぅ…と思って読んでみたが、あまり刺さらず、なんだかなぁ?と思って、窪美澄さんの解説を読んで、なるほどな…と。 まぁ、それなりの気づきはあったかな…。

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2024/07/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

再読 まず発想がありえないようで、そんなこともあるかなと納得したりもする。森になっていく妻と2階の寝室、作家の驚きながらも普通に対処するその心の動き、編集者も知っていながらの黙認。これってそんなに変なことではないの?と思ってしまう。

Posted byブクログ