町工場の娘 の商品レビュー

諏訪貴子(著者)

2024/09/18

本書は、2014年に出版された文庫版で、単行本は著者が実父の急逝に伴い社長に就任された2004年から10年間を綴ったものであるので、20～10年前のお話となる。急な事業承継やリーマンショックといった困難に当たりながらも、常にご自身の頭で考え、行動されてきた様子がうかがえ、壁を乗り越えていく過程は、感動するものがあった。父親の仕事を見て育ったこと、大学は工学部で学んだこと、大企業のエンジニアとして働かれたこと、様々な経験がつながって社長になられた際も生きた部分があったのではと思う。3年の改革や人材育成など、会社の存続や成長に必要なことを次々に実現していく様は、ご自身のパワーや経験等をフルに活用されていて、非常に興味深く読めた。やはり人材は宝なのだと思った。

参考にしたい言葉
・悩まないで迷う（やるかやらないかであればやる。どれをやるかで迷う。決断の決め手は実現可能性と時間を考えた勝算）
・「動け、動け」と念じる（体を動かし、何らかの行動を起こすことが大事）
・「何とかなる」で飛び込む（家族が笑顔ならOK。考えすぎることなく、不安を感じすぎることなく、何とかなるの精神で新しいことに飛び込む）
・「大変」「苦労」と思わない（何事も考え方次第）
・小さな勇気が人生を変える
・笑顔の絶えない職場をつくる（笑顔はコミュニケーションの基本）

2024/09/08

先日、ラジオで「町工場の星」を紹介されていた。
そのラジオを聞いていた、職場の人に読んだ方がいいと紹介されて
まずは、こちらの「町工場の娘」を読むことにした。

しばらく読んでいて、どこかで聞いた話だなぁと思っていたら、
2020年2月19日にセミナー受けた講師の方だった。
司会業もされていたとのことで、とても話が聞きやすかった。

読み終えて、ここでは書かれていない苦労も多かっただろう。

悩むのは「やる」「やらない」ではなく
「やる」方法で悩む。

そこを今から実践したい。