力道山未亡人 の商品レビュー
読書記録80. #力道山未亡人 昭和のヒーロー 力道山 その半生と結婚後、半年で未亡人となった妻の物語 外交官を志し大学進学を希望しながらも、その過程で日本航空の客室乗務員となり、当時の女性としては第一線で活躍していた田中敬子さん 日航の同期には安部譲二氏がいらしたとか 大...
読書記録80. #力道山未亡人 昭和のヒーロー 力道山 その半生と結婚後、半年で未亡人となった妻の物語 外交官を志し大学進学を希望しながらも、その過程で日本航空の客室乗務員となり、当時の女性としては第一線で活躍していた田中敬子さん 日航の同期には安部譲二氏がいらしたとか 大学進学の希望を持つきっかけをくれたのが 大宅映子さん 関内の天麩羅屋さんのお嬢さん、原由子さんと共に暮らした一時期があるなど、プロレス界、相撲界のみならず誰もが知る昭和の著名な方々の名前が次々と出てくる本書 昭和のヒーロー力道山よりも その妻田中敬子さんが魅力的に描かれている
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確か…力道山が自分の半生を自分で演じた変わった映画の題名は「力道山物語 怒涛の男」だったような…ってことを思い出させるくらい、力道山の妻も「怒涛の女」でした。ただし、「怒涛の男」はマチズモの大奔流であるのに対して、「怒涛の女」はその激流に翻弄されるというより、乗りこなしていくサー...
確か…力道山が自分の半生を自分で演じた変わった映画の題名は「力道山物語 怒涛の男」だったような…ってことを思い出させるくらい、力道山の妻も「怒涛の女」でした。ただし、「怒涛の男」はマチズモの大奔流であるのに対して、「怒涛の女」はその激流に翻弄されるというより、乗りこなしていくサーフィンの達人のような人生なのです。淡白と言えるくらいの執着の無さと、すべてを受け入れる寛容性に眩しさを感じました。もしかしたら戦後日本の気分とは、こう言いう楽天性だったのではないでしょうか?逆に「力道山未亡人」という視点から見ることで戦後の男たちの欲望と謀略と野心の物語もくっきり浮かび上がります。そしてプロレス業界に埋め込まれたマスターナラティブに対しても異議申し立てがなされていきます。知ってるつもりだった歴史にも、えっ!そうだったの?が満載でした。特に1975年12月11日の武道館「力道山十三回忌追善試合」と蔵前国技館「アントニオ猪木対ビル・ロビンソン」の対立の経緯に対する考察には知的興奮を覚えました。それにしても「沢村忠に真空を飛ばせた男」の野口修にしても、「力道山未亡人」の田中敬子にしても、著者の視点人物の発見の新鮮さにはただただワクワクをもらえます。前作同様、本作も「右翼・興業・格闘技」の日本の地下水脈の物語なので、さらなる語り部や憑代も登場する予感がいっぱいです。プロジェクトXの「地上の星」ならぬ、アンダーグラウンド「地下の星」の星座をまた見せてください。
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オレの世代が力道山の活躍を知る最後の世代かもしれない。 ヤクザにナイフで刺されて死んだと、学校中で話題になったのを覚えている。 近所の同級生にヤクザの息子がいて、力道山と一緒に撮った写真を見せられた。 この作品を読むとすべてがつながって来る。 敬子氏短い幸福期とその後の借金返済期...
オレの世代が力道山の活躍を知る最後の世代かもしれない。 ヤクザにナイフで刺されて死んだと、学校中で話題になったのを覚えている。 近所の同級生にヤクザの息子がいて、力道山と一緒に撮った写真を見せられた。 この作品を読むとすべてがつながって来る。 敬子氏短い幸福期とその後の借金返済期。 全く昭和の女性は強い。 今も健在でバリバリしているところにも敬服。
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力道山の奥さんの存在自体を全く今まで意識したことが無かった。 プロレス史の中でも、光があまり当てられていない場所に、とても素晴らしい女性がいたということ。
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力道山、懐かしい! 彼がJALのエアーガールと結婚したことは知っていたが、、、新婦は半年で未亡人になっていたとは!彼の道半ばの事業の後始末、プロレス等の興行、残された義理の子供達の面倒などなど。22歳の未亡人に降りかかる波乱のその後の人生を綴る。 その頃の興行を通しての政治とヤ...
力道山、懐かしい! 彼がJALのエアーガールと結婚したことは知っていたが、、、新婦は半年で未亡人になっていたとは!彼の道半ばの事業の後始末、プロレス等の興行、残された義理の子供達の面倒などなど。22歳の未亡人に降りかかる波乱のその後の人生を綴る。 その頃の興行を通しての政治とヤクザの絡み合いも興味深かい。
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古き良き時代の話。今では許されないことが色々。事の流れに流されるもいい、人の絆の不思議を考えさせられます。
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ヤクザとプロレスがズブズブだった時代の生々しい話や、力道山亡き後の日プロと敬子夫人の関係など、とても面白かった。力道山十三回忌追善大試合の舞台裏も初めて知った。
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あの力道山と結婚するもわずか半年で夫が死亡。遺った事業と負債を引き継ぐ、22歳の未亡人。プロレス、ボクシングなど興行の裏の世界に翻弄される。 力道山がプロレスより不動産等の事業を手広く行っていたことを初めて知る。未亡人との確執はあるものの正統な後継者こそあのアントニオ猪木。
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力道山の妻の半生を描く リアルタイムで力道山を知っているわけではなく、亡くなった経緯なども全く知らなかったが読みやすかった!
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一気読み。この人のことは知らなかったが、レスラーや政治家 意外な登場人物もあったり昭和という時代の歴史小説といった面も面白かった。
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