完本 神坐す山の物語 の商品レビュー
これはよかった。 あまり神道に造詣が深くないので、神様が身近にいるというか、生活の中に息づく世界は新鮮だった。 不思議なことも不可解なことも起こる、怖いことも起こる。けれども、神様がそうするならばと受け入れる。 全編を通して神様への畏敬の念があると感じた。
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ホラーガイド新書から。カタカナ書きのホラーより、伝奇とか怪奇っていう方がしっくりくる物語。まさかの憑いた狐の方が勝ってしまうという、予想外の結末の短編が印象的だった。
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面白かったです!!! 御岳山に行った際に入った、神職の方が営んでいる喫茶処に置いてあった本。 今の御岳山は観光地っぽくなっているけれど、この本を読むことで、神秘的で不思議な御山なのだと厳粛な気持ちとちょっと怖い気持ちになりました。 本の中の景色が今も残っていたりするので、「この...
面白かったです!!! 御岳山に行った際に入った、神職の方が営んでいる喫茶処に置いてあった本。 今の御岳山は観光地っぽくなっているけれど、この本を読むことで、神秘的で不思議な御山なのだと厳粛な気持ちとちょっと怖い気持ちになりました。 本の中の景色が今も残っていたりするので、「この道か!」などとリアルなかんじでも楽しめました。 「天井裏の春子」が一番好き。 また御岳山に行きたくなったー!!
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仕事が急に忙しくなったので、ゆっくり読み進めた。御嶽山に居てるような静謐な雰囲気にする不思議な本だった。
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★4.2 怖いのに、美しい。 恐ろしいのに、どこか懐かしい。 代々神官の家系に生きる者として、血肉を通して描き出した連作短編集。 筆者の母系実家は東京都奥多摩の御岳山(みたけさん)の宮司を務めており、怪談や不思議譚が語り継がれてきた。 一つひとつの怪異は派手に恐怖を煽るもの...
★4.2 怖いのに、美しい。 恐ろしいのに、どこか懐かしい。 代々神官の家系に生きる者として、血肉を通して描き出した連作短編集。 筆者の母系実家は東京都奥多摩の御岳山(みたけさん)の宮司を務めており、怪談や不思議譚が語り継がれてきた。 一つひとつの怪異は派手に恐怖を煽るものではない。 むしろ厳か。やけに静か。 「怖いから忘れたい」ではなく、 「怖いからこそ忘れずに守ってきた」。 日本の山岳信仰や自然への畏怖が、そのまま人の物語と重なっている。 継承される語り、思い出として語られる神域の怪異。 それらが少しずつ地層のように積み重なっていく様は、まるで現代版『遠野物語』のようだ。 完本版で追加された関東大震災や伊勢湾台風といった史実を絡めた一編も、自然と人と神との距離を改めて問い直す力を持っている。 いわゆるエンタメ怪談とは一線を画す、「神域の物語」としての幽玄さ。 人の美しさや弱さへの慈しみが息づかいを感じた。 と同時に、残すべき畏怖なのだと、深く腑に落ちる思いだった。
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現世から離れた霊山・御嶽山 凛とした空気に覆われて緑の中にたたずまう神官屋敷という世界観が伝わってきた。その御嶽山で起こった不思議な物語の短編集、子供達が布団の中で恐る恐る聞き入る夜話・寝物語で進んでいく流れも良かった。時代背景やどこか神霊が存在するかのような展開と、結末や結果全...
現世から離れた霊山・御嶽山 凛とした空気に覆われて緑の中にたたずまう神官屋敷という世界観が伝わってきた。その御嶽山で起こった不思議な物語の短編集、子供達が布団の中で恐る恐る聞き入る夜話・寝物語で進んでいく流れも良かった。時代背景やどこか神霊が存在するかのような展開と、結末や結果全てえを伝えるでなく、読者の想像力が膨らんでいくような印象を受けた。随所に荘厳なイメージを受ける不思議な物語であった。
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御嶽山の神主の家系の出である母をもつ主人公が、子供の頃の里帰りの際に母や伯父や伯母から寝物語等で聞いたというていで始まる、不思議な話や怖い話を集めた連作短編集。 大好きな浅田次郎さんの小説と言う事で、急いで読んだりせず、ゆっくり丁寧に時間をかけて味わって読んだ。 どの話も何処かで...
御嶽山の神主の家系の出である母をもつ主人公が、子供の頃の里帰りの際に母や伯父や伯母から寝物語等で聞いたというていで始まる、不思議な話や怖い話を集めた連作短編集。 大好きな浅田次郎さんの小説と言う事で、急いで読んだりせず、ゆっくり丁寧に時間をかけて味わって読んだ。 どの話も何処かで寂しく悲しみが漂うのだけど、主人公の中に脈々と流れる一族の血筋と温かみみたいなものを感じられてとても良かった。 また好きな作品が一つ増えた。
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どこまでが本当の話かはわからないが、戦前からの御岳山における生活等が垣間見れ、自然や色彩がとても美しい文章で表現されている。 登山で訪れたことはあるが、現在とはだいぶ様子が異なり、厳しい環境だったことが窺える。 御岳山に宿泊で再訪したい。
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青梅の御嶽山、筆者の母の生家は山頂の集落の宿坊。夏休み集まった従兄弟たちに聞かせる叔母の寝物語。 世俗を超越した隔てられた異界ならではの数々のエピソード。 どこまでが創作か分からないが、浅田次郎の作品のファンタジー調な部分は、この幼児体験が影響しているのだろう。
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完本、とあるのは様々な文庫や雑誌に掲載したものを集めたからですね。 不便な山の上にある知る人ぞ知る神社での奇怪な物語。叔母さんが少女の頃に体験したことを小さい子供達に伝える形。しかもそのうちの一人の子はちゃんと見えてしまう霊力がある。圧巻は狐が取り憑いた少女たちの狐落とし。 大騒...
完本、とあるのは様々な文庫や雑誌に掲載したものを集めたからですね。 不便な山の上にある知る人ぞ知る神社での奇怪な物語。叔母さんが少女の頃に体験したことを小さい子供達に伝える形。しかもそのうちの一人の子はちゃんと見えてしまう霊力がある。圧巻は狐が取り憑いた少女たちの狐落とし。 大騒ぎになりながら落とすこともあれば、寂しい結末を迎えることもある。 文章自体が浅田次郎の面目躍如。おどろおどろしい雰囲気を少し古めかしい日本語で記述するので引き込まれる。
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