叡智の図書館と十の謎 の商品レビュー
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短編集が繋がって1つの作品になっている。 個人的には問2・5・7が好きでした。 どの問いも読んでいてとにかく「先が気になる」の一言。ほぼ一日で読み終えました。 最後はやっぱり多崎先生らしく好きな終わり方。 この本一冊で色々な旅した気持ちになりました。 はっと気付かせてくれたり思い出させてくれる言葉にも出会いました。 とにかく読んでよかった!
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第八問までのエピソードは最高レベルの出来であり、このあたりで完結していたら、★5は確定でしたが、ありきたりな設定が出たあたりも含めると★4 第八問は単独の長編にしたほうがいいかな 第七門から現代のエピソードになるあたりから、ファンタジーな作風がSFな作風になり、物語の雰囲気が変わってくる ファンタジー路線で進めてもらったほうが、個人的には座りはよかったと思います
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最近ハマりの多崎さん。 新装版として出たようですが今回も装丁が素晴らしい! 内容としては多崎さんらしいファンタジーの短編が10編。 王道ファンタジーから和風歴史物、SFまで色々。 異なる話の短編から一つの物語に収束する、 といった構成でしたがなかなか読み解くのが難しかった、、 個...
最近ハマりの多崎さん。 新装版として出たようですが今回も装丁が素晴らしい! 内容としては多崎さんらしいファンタジーの短編が10編。 王道ファンタジーから和風歴史物、SFまで色々。 異なる話の短編から一つの物語に収束する、 といった構成でしたがなかなか読み解くのが難しかった、、 個人的にこういうファンタジーものは、 一つの壮大な長編物語を読んでいくのが好きなのかも。 ただ第六問、夢(女優)を追い求めた夫婦の話はとても好きなロマンスだった…印象的でした!
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10この問に対する短編がひとつの大きな物語になってるお話。猫とアンドロイド?の話と妖狐の話が印象的だった。
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短編が10編(10問)集まっているけれど、どこか繋がっている物語もありわくわくしながらひとつずつ読み進めた。個人的には第6問が1番好きだったけどどれも捨て難いくらい良かった。 多崎さんの作品はレーエンデ国物語を読みかけているところだけど、ほかの作品も手に取ってみたいなぁ
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深度の高い叡智を求める旅?をしているローグと石板。 そんな彼らが辿り着いた叡智の図書館には十の鎖と守り人がいた。 守り人の問に答えられれば鎖は解け、逃げたり不正解だと死あるのみ。 はたしてローグと石版は守り人の問に答え、叡智の図書館に辿り着くことができるのか? ...
深度の高い叡智を求める旅?をしているローグと石板。 そんな彼らが辿り着いた叡智の図書館には十の鎖と守り人がいた。 守り人の問に答えられれば鎖は解け、逃げたり不正解だと死あるのみ。 はたしてローグと石版は守り人の問に答え、叡智の図書館に辿り着くことができるのか? というお話です。 十の問に対して、十の短編が用意されています。 そして、十の問に対して十問目があるということは、正答を重ねるということで、ある意味ネタバレなのですが、これは、そこまで重要ではございません。 十の問に対する答えを探す過程に、ファンタジーなミステリーが含まれております。 答えを一緒に考えながら読むという楽しさのある作品だなと思いました。 ただ、作者のあとがきにもあるように、十編全部の短編が仕上がっているかというとそうではないという感じですね。 ただ、作者がやっちまったと思われている章は私は好きだったり、私には合わない?なと思うものもありました。 それでも、全体的には十のそれぞれの長い旅を読んでいる感じがして、ただの問答を読んでいる感じはしませんでした。 そして、問いかけに対する答えはもちろん、テーマとして『叡智』を得ることの意味を考えさせられる作品だなと思いました。 すなわち、知識を得ることに何の意味があるのか?ということです。 たくさんの情報を得ることができる私たち。 よくも悪くも正しくも間違っている情報もたくさん溢れています。 そして、私も含めそれらの情報の取捨選択をして日々生活をしています。 知識とはなんぞや、そして、自分と違う思想や考え方を排除しようとするところまでいってしまう私たちは、最後は結局血で血を洗う戦いを選んでしまう。 知識があってもなくても最後は血で血を洗う結末を迎えてしまう私たちに、叡智は何をもたらすのだろうか? きっと正解のない答えを考えたくなる問がここにある。 叡智や知識とは何なんだろうか。
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短編なのに、長編を読んでいるかのような圧倒的満足感。 文庫本でも既に読んでいたので2週目だったが、ほぼ初見のような気持ちで読めてしまった。 それほどに面白く、どういう人生を送ったらこんなに面白い物語を思いつくのか不思議なほど。 多崎礼先生の本を読んでみたいけれど、最初から長編はハ...
短編なのに、長編を読んでいるかのような圧倒的満足感。 文庫本でも既に読んでいたので2週目だったが、ほぼ初見のような気持ちで読めてしまった。 それほどに面白く、どういう人生を送ったらこんなに面白い物語を思いつくのか不思議なほど。 多崎礼先生の本を読んでみたいけれど、最初から長編はハードルが…という方はぜひ試しに本書を読んでみて頂きたい。読んでください。
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