野球SF傑作選 ベストナイン2024 の商品レビュー
なんといっても千葉集の「わたしの海外野球短編ベストナイン」が、未訳の作品まで網羅していて、いろいろさがして読んでみたいという気持ちにさせられる。すごい愛情と労力のこもったエッセイ。 小山田浩子「継承」は、「自分が応援に行くと負ける」んだけど、そんな思いは傲慢でもあるというファンの...
なんといっても千葉集の「わたしの海外野球短編ベストナイン」が、未訳の作品まで網羅していて、いろいろさがして読んでみたいという気持ちにさせられる。すごい愛情と労力のこもったエッセイ。 小山田浩子「継承」は、「自分が応援に行くと負ける」んだけど、そんな思いは傲慢でもあるというファンの複雑な心境を描いていて、わかるわかるとなる。 新井素子「阪神が、勝ってしまった」は、85年当時の作品らしいんだけど、タイムリーな掲載(笑)。これも、なんだかありそうで笑っちゃう。 鯨井久志「終末少女と八岐の球場」は、野球というものの、記録にもとづくよくわからない儀式性みたいなものを描いていて、やたら壮大でやたらカタストロフィックで、最後なんだかぐだぐだになりながらも面白かった。
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