ラッキーボトル号の冒険 の商品レビュー
イギリス生まれの10歳の少年ジャックは、家出をして船に乗り込んだものの、嵐で難破し見知らぬ島に流れ着く。そこには巨大な亀と、先に漂着して20年近くを島で過ごしていた大男ロビンソンが住んでいた。イギリスに戻る希望を諦められないまま、ロビンソンとの日々が過ぎていく。海賊の宝を求めて島...
イギリス生まれの10歳の少年ジャックは、家出をして船に乗り込んだものの、嵐で難破し見知らぬ島に流れ着く。そこには巨大な亀と、先に漂着して20年近くを島で過ごしていた大男ロビンソンが住んでいた。イギリスに戻る希望を諦められないまま、ロビンソンとの日々が過ぎていく。海賊の宝を求めて島を探検して見つけた魔法の本を使って、ジャックは奇想天外な脱出方法を考え出した。 ロビンソンとジャックの友情が熱い。微かな希望を胸にロビンソンがジャックを助けに行くところで胸が熱くなった。古き良き漂流ものの面白さを存分に味わいながら、子どもを見守る大人の強く温かい眼差しも感じさせてくれる。ロビンソンの懐の深さがそうさせるのだと思う。
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面白く一気に読めました。やはり漂流記はどの時代のもわくわくします。 宝の山を見つけたけど、孤島で何に使えば…という点では大人も身につまされます。お金だけあっても幸せになれない。幸せって何なのか、改めて考えさせられました。
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実は漂流ものって、死にそうになりながらの彷徨とか、流れついた者同士の血で血を洗う闘争とか、しんどくてあまり好きじゃないんだけど、このお話は、孤島に流れついた少年が耳にするのが本のページをめくる音というシーンで一気に引きこまれた。なんとこの島に流れついて20年前からひとりで暮らして...
実は漂流ものって、死にそうになりながらの彷徨とか、流れついた者同士の血で血を洗う闘争とか、しんどくてあまり好きじゃないんだけど、このお話は、孤島に流れついた少年が耳にするのが本のページをめくる音というシーンで一気に引きこまれた。なんとこの島に流れついて20年前からひとりで暮らしている男がいて、漂着した家具とか本とかでいい暮らしをしていて、その人がとてもいい人で……って、話ができすぎてるだろ!と言ったらまあそうなんだけど、いいんですよ。これは、文句なしに面白い本が読みたいときに読む本なんだから。 合間、あいまにシェークスピアの『テンペスト』や『ロビンソン・クルーソー』の話も差しこまれて、本っていいなとか、読めるって大切だなとか、何よりも心根のいい人って宝物だななんていうことを感じさせてくれる。 そして後半は二転、三転、びっくりするような展開の連続で、もう、ただライドに身を任せてわー!といいながら楽しむが吉。最後には『テンペスト』や『ロビンソン・クルーソー』も読みたくなっちゃう驚きの読書体験でした。
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10歳の少年ジャックは家出して乗組員として働いていた船が難破して島に流れ着いた。そこには大きな亀と大男が住んでいた。島から脱出したいジャックの冒険物語。 大男が良い人すぎたり、物語と島のことが結びついたり、魔法が使えたりするのは大人目線だと少々都合が良すぎるように思えたけど、児...
10歳の少年ジャックは家出して乗組員として働いていた船が難破して島に流れ着いた。そこには大きな亀と大男が住んでいた。島から脱出したいジャックの冒険物語。 大男が良い人すぎたり、物語と島のことが結びついたり、魔法が使えたりするのは大人目線だと少々都合が良すぎるように思えたけど、児童書に現実味はいらないよね。 特に島を脱出してからはハラハラの連続で先へ先へと気になって仕方なくなった。著者による挿絵が素晴らしく物語の魅力を一層引き立てていてワクワクな要素万歳な冒険譚を楽しめた。 本が大好きで知性があって優しいロビンソンは好感度が高い!
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