今日も明日も負け犬。 の商品レビュー
実話に基づき高校生が書き上げた小説であり、自主制作の映画は高校生映画コンクール「高校生のためのeiga worldcup2021」で最優秀作品賞を受賞。中身もテーマも微笑ましい、というと上から目線で失礼かもしれないが本音である。 主役は起立性調節障害の女子中学生。その苦悩を描く...
実話に基づき高校生が書き上げた小説であり、自主制作の映画は高校生映画コンクール「高校生のためのeiga worldcup2021」で最優秀作品賞を受賞。中身もテーマも微笑ましい、というと上から目線で失礼かもしれないが本音である。 主役は起立性調節障害の女子中学生。その苦悩を描く。微笑ましいのだが、とてつもない違和感は何なのか。恐らくタイトルの「負け犬」という語句である。中身とタイトルがアンマッチな気がするのは私の読み込みが浅いからなのか、しかし、病気と格闘する主題に関わる登場人物に対しては、果たして負け犬とか、勝ち犬とか、そんな表現で良かったのだろうか。自分たち自身のことだから良いのだ、というだろうか。 その違和感は、彼女たちが立ち上げた「一般社団法人MAKEINU」という団体にも現れる。敗残者。使役されるもの。この違和感も含めて、未完成な感じの演出ならば、青々しく尚微笑ましいのかもしれない。が、しかし、最も気になるのは、起立性調節障害の人が本書を読んで勇気づけられるのか、あるいは、仲間に囲まれての受賞というような成功体験に触れて複雑な思いを抱きはしないのか。弱者に寄り添うような姿に粉した、ほのかな香りが、気になった。
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★起立性調節障害って★ コロナ禍に高校生がクラスメイトの「起立性調節障害」を題材にして書いた小説です。思春期に罹る治療法がないこの病気のありのままが描かれ、私達の知らない世界がすぐ隣にあり、それを知ることの大切さを感じます。 病気のつらさや周りの心無い対応にどう生きたらいいのか分...
★起立性調節障害って★ コロナ禍に高校生がクラスメイトの「起立性調節障害」を題材にして書いた小説です。思春期に罹る治療法がないこの病気のありのままが描かれ、私達の知らない世界がすぐ隣にあり、それを知ることの大切さを感じます。 病気のつらさや周りの心無い対応にどう生きたらいいのか分からない夏実。前半は暗く、夏実によると「通夜」ですが、後半は友人や家族の力を借り、病と闘いながら高校受験へ挑む圧倒的な生への希望と爽快感があります。
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借りた本。 高校生が初めて書いた本だからこその 読みにくさとふわっとした感じと 本当に大変な日々がジワリと伝わる気がする。
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