天狗屋敷の殺人 の商品レビュー
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自他共に認める男前な鳴海。何でも屋、樋山の手伝いで食い繋ぐ生活。 鳴海は恋人の翠に半強制的に婚約者として、彼女の実家へ連れて行かれ。 彼女の実家は浜松の山奥にある「天狗屋敷」に住む、林業で財を成した霊是家だった。当主の謎の失踪から7年が経ち、遺言状が開封されると言う。 林業が衰退したとはいえ、莫大な山林を有する霊是家の遺産の行方は。 男前で口先で生きてるような鳴海。 外見も言動もぎょっとさせる何でも屋の樋山。 感情が不安定ですぐに刃物を手にする翠。 主要な人物が個性的すぎて、導入部からなかなか世界に入れず。 横溝正史へのオマージュに満ちた、を励みに読み進める。 いま、読み始めたあなた!そう、その通り、捻りも何もなく、その人が犯人です。 犬神家のような舞台、獄門島を思い出させる屋敷関係者、悪霊島が頭をよぎる凶器、トリックも横溝っぽい。 度々ほかの事件解決を匂わせるあたりも憎いね。 なんだけど、どうも終始世界に入りきれなくて。全体的に軽くて明るいからかな。 最後はそうまとめたか、という読後。
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翠の狂気ぶりに思わずドキッとしつつ、苦笑いが溢れました。様々な登場人物がいましたが、読みやすかったです!
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#読了 2024/8/24 天狗屋敷の殺人/大神晃 横溝正史のオマージュに満ちた、とあるが実は横溝正史は映画ドラマしか見てないので申し訳ない感じ。ヤンデレが出てくるときいて少し身構えていたけど痛々しくない読みやすい文章だった。犯人は何となくわかっちゃうよね、トリックも大体。面...
#読了 2024/8/24 天狗屋敷の殺人/大神晃 横溝正史のオマージュに満ちた、とあるが実は横溝正史は映画ドラマしか見てないので申し訳ない感じ。ヤンデレが出てくるときいて少し身構えていたけど痛々しくない読みやすい文章だった。犯人は何となくわかっちゃうよね、トリックも大体。面白かった。
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裏表紙によると『横溝正史へのオマージュに満ちたミステリの怪作』ということで、横溝作品は有名どころをうっすらと……てな自分レベルでも「あっ、この描写はもしや」と思わされる部分が多々ありました が、それ以上に作風が軽いのでまずそこにビックリです! 登場人物一覧ページを見ただけでも...
裏表紙によると『横溝正史へのオマージュに満ちたミステリの怪作』ということで、横溝作品は有名どころをうっすらと……てな自分レベルでも「あっ、この描写はもしや」と思わされる部分が多々ありました が、それ以上に作風が軽いのでまずそこにビックリです! 登場人物一覧ページを見ただけでもその軽さの片鱗が伝わると思います 例えば主人公は 『古賀鳴海:なんでも屋アルバイト。翠の彼氏。男前』 ヒロインの母なら 『平澤永美:春秋の長女。翠の母。若作り』 いやその最後の一言はなんなのよと(笑 そんな軽い読み心地なのに、文章中に出てくる単語が妙に古めかしかったり、メンヘラヒロインの対人作法が妙にしっかりとしすぎていたり、読んでいて独特の違和感がありました あっ、軽い軽いと連呼はしてますが、そこは否定的ではありませんよ こういった読みやすい作風は好きだし、とても大事なことだと思います トリックもとても好みの系統でした そしてそこからのP.318の理由! なるほどそう来るかと思わず膝を打ってしまいました
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なるほど!これは奇想天外な殺人トリックを持ってきたものだと可笑しくなってしまった。ライトな本格ミステリー感が心地良い。 彼女の実家へご挨拶しに行くことになった青年と、その名家を中心に、相続を巡る殺人事件という横溝正史の十八番のようなディテールでありながら、突拍子もない解決という味...
なるほど!これは奇想天外な殺人トリックを持ってきたものだと可笑しくなってしまった。ライトな本格ミステリー感が心地良い。 彼女の実家へご挨拶しに行くことになった青年と、その名家を中心に、相続を巡る殺人事件という横溝正史の十八番のようなディテールでありながら、突拍子もない解決という味がついて、読ませる力のある作品だった。 夏×田舎の名家×殺人事件×淡い恋、夏のミステリー要素が詰まった青春が楽しめる。誰もがこういった殺人事件に巻き込まれたいと一度は思うのではないだろうか。もちろん自分の安全が確保された状態で。
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何でも屋アルバイトのナルと店主の樋山が天狗屋敷殺人事件の謎を解く話。 代々山持ちの霊是家当主の春秋が行方不明になっており、7年経ち遺言の開示がされる。 冬夏棺から消える とても文章が読みやすく一気読みできました。
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遠田さんの表紙の本は、どうしても買ってしまう。 私の感想では、あんた、あっさりだなって思うところがありました。
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【2024年読了ー45冊目】 キレると怖い恋人の翠に、婚約者として無理やり彼女の実家に連れて行かれたイケメン主人公の鳴海 なぜかそれに同行したなんでも屋の樋山 翠の実家は山奥に立ち、林業で財を成した霊是(りょうぜ)一族の“天狗屋敷”だった 失踪した当主の遺言状開封 莫大な山林...
【2024年読了ー45冊目】 キレると怖い恋人の翠に、婚約者として無理やり彼女の実家に連れて行かれたイケメン主人公の鳴海 なぜかそれに同行したなんでも屋の樋山 翠の実家は山奥に立ち、林業で財を成した霊是(りょうぜ)一族の“天狗屋敷”だった 失踪した当主の遺言状開封 莫大な山林を巡る遺産争い 棺から忽然と消えた遺体 奇怪な難事件を次々と解き明かすのは、あやしい「何でも屋」さん? 確かに横溝正史の世界観だけど… それにしてはポップなビートで逃げ出したい〜って感じ…(笑) でもなかなかの本格ミステリーなのは間違いない トリックなんてめちゃくちゃ凝ってて… 時に最後の殺人ね… あれはわたしの頭脳では理解できなかった… 誰か説明して〜って感じ まぁ、それは分からなかったにしてもなかなかおもしろかったよ ただ登場人物に全く興味が持てなかったのが残念…
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横溝正史のオマージュという前提で読み始めた。 そう前提があると浅く感じてしまうので勿体無いと思った。 もっとプレーンな気持ちで読めば、わくわくしたのだろうか? どうしても、「犬神家の一族」のような引き込まれるリズムや鮮烈さにかけるように感じてしまった。 遺産相続を巡って始まった...
横溝正史のオマージュという前提で読み始めた。 そう前提があると浅く感じてしまうので勿体無いと思った。 もっとプレーンな気持ちで読めば、わくわくしたのだろうか? どうしても、「犬神家の一族」のような引き込まれるリズムや鮮烈さにかけるように感じてしまった。 遺産相続を巡って始まったというあたりはわからなくもないけれど、全体的にポップな印象だった。 逆に本家の「犬神家の一族」ロスになってしまったので、すぐに読みたい気持ちになった。
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ヤンデレの彼女の実家の「天狗屋敷」に連れていかれることになった主人公とバイト先の店長(ほぼ勝手について来た)がそこで連続殺人事件に巻き込まれていくという横溝正史の世界観を彷彿とさせるようなストーリーで、棺から消えた死体や遺産相続が原因と思われる連続殺人など、デビュー作とは思えな...
ヤンデレの彼女の実家の「天狗屋敷」に連れていかれることになった主人公とバイト先の店長(ほぼ勝手について来た)がそこで連続殺人事件に巻き込まれていくという横溝正史の世界観を彷彿とさせるようなストーリーで、棺から消えた死体や遺産相続が原因と思われる連続殺人など、デビュー作とは思えないほどしっかりと本格ミステリーが描かれていて面白かった。
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