毎日世界が生きづらい の商品レビュー
この本のタイトルに惹かれて手を取った人の背中を優しく支えてくれる作品。 雄大の性格が今後も美景の心を揺さぶるかもしれないけど、美景は彼の懐の深さを忘れずにいてほしい。
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表紙のセキセイインコに惹かれて手に取った一冊。一見ほのぼのとした内容かと思うが、その実かなり「生きづらさ」にフォーカスを当てた作品だと思う。 夫・妻に対する理解の難しさや、第三者から家庭に向けられる一言、周りはできるのにどうして自分はできないのか、鬱・発達障害等。 誰にでもある生きづらさを優しく描いた作品。
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‣ たくさんの人の中にいると、どうしてもその人たちが考えていることを推測してしまう。不機嫌な人がいると、それをどうにかしなければいけないと思って、疲れ切った ‣ 普通の女性が当たり前にできたり、寧ろ、楽しいと思うことに美景(みかげ)は向いていない。でも、それをやらないと、変わった人として浮いてしまう。メイクやファッション、言葉遣い、雑談……。どうしてみんな、軽々とこなしてしまうのだろう ‣ 元気がないから元気がないって言って、何が悪い! 仕事はちゃんとしてるんだろうが! なんで定時後にお前とつまらない飲み会に行かなきゃいけねえんだよ! ‣ こんなどうでもいいことで、言い争いたくない。どうしてスルーしてくれないんだろう。どうしてこんなに、不機嫌を露骨に外に出せるのだろう ‣ いつまで続けるんだろう、と考えている自分が、もう辞めたいと心底願っていると気づき、またか、と失望する。どうして、続けられないんだろう ‣ 外に出れば、いくらだって腹が立つことはある。が、一番恐ろしいのは自分自身だった。怒りがいつ爆発して、なにをするか分からない。でも、人を傷つけたくなんてない ‣ もうずっと、お金が怖かった。それはきっと、子供の頃から。 原因はいろいろあるけれど、今、こんなにも恐ろしいのは、自分には生きていけるほどのお金を稼ぐ能力がないと、自信を失っているからだろう ‣ 子供を産んで、作家になれなくて、『子供がいなかったら作家になれたのにな』なんて言うような大人にはなりたくないの ‣ あなたは、あなただから。あなたには、あなたの選んだ道が。他の人には、他の人の選んだ道があるの。もうそれはしょうがないの。比べる必要はない ‣ なにもできなかった訳じゃない。——不得意なことができなかっただけだ ┈┈┈┈┈┈ ••✼ ✼ ✼•• ┈┈┈┈┈┈┈ ✼ 小説家の妻と会社員の夫、生きづらさを抱える夫婦の物語 ✼ 家族?仕事?二人にとっての幸せとは何かを考える ✼ もがき苦しむ心の声に胸が締めつけられる
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このまま夫婦が永遠に少しずつ少しずつ噛み合わない歯車のようにすれ違い続けてしまうんじゃないかっていう、うっすらと膜張る灰色の絶望感がコツコツと、夫婦という連帯をつついて壊そうとしている気がして、そこに差した接着剤のようなピピちゃんのような愛情の「形」を見せてくれるかけがえのない存在…あくまでも今後は子供は作らないし、ピピちゃんがいなくなった時からまた溝が広がったような気もする。それでもお互い不器用だと33ー37歳になってようやく見えてきて、2人ならできる、2人しかできない、っていう儚くも勇気づけられる2人の距離感が好きだった。小説家デビュー、精神病、発達障害の描写などかなりリアルで感心しながら読んだ。読んでよかった。
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人生は進んでいく、存在する事とは。簡単にまとめるのが難しいけれどキャッチコピーを付けるなら自分はこうかなと思った。まるで自分の人生かのような既視感を感じてしまった。 紛れもなく今までの好きな本トップ3のランキングに入る本に出会えてしまった。 まずタイトルから手に取った。まさに今...
人生は進んでいく、存在する事とは。簡単にまとめるのが難しいけれどキャッチコピーを付けるなら自分はこうかなと思った。まるで自分の人生かのような既視感を感じてしまった。 紛れもなく今までの好きな本トップ3のランキングに入る本に出会えてしまった。 まずタイトルから手に取った。まさに今の自分だなと感じた。 大学生からの長い付き合いを経て結婚した2人の交互の視点から語られる、全く性格の違う2人がそれぞれのやり方でお互いを思いやりながらお互いの人生を進めていく素敵な話だった。 1人1人が生きていくには苦し過ぎる問題でも、いつかは誰かに出会ったり、自分でもよくわからないきっかけや経験で乗り越えられるものや、割り切る事で少しづつ人生が、進んでいく感じが堪らなく好き。 結局は人間関係… 相手の気持ちを理解する事は絶対に出来ない。でも、歩み寄る事はできるし、いつかまた成長した自分なら考え方次第では少しはわかることも出来るかもしれない。割り切る勇気も必要。 自分さえわかっていればいいんだ。と思えるようになる事が、今の自分に必要な事なんだと思えた。まだ時間はかかりそうだけどそれでも人生は進んでいく。その時はまた成長した自分がなんとかしてくれると思いたい。 何かに悩んだ時や、うまくいかない時、何も手につかない時に読み返したい。解決策なんてなくていい、ただ存在するだけでいいんだと、一歩踏み外せば落ちていきそうな時にそっと手で支えてくれるような温かい本だった。
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よく解らないが、怒りを抑えながら、罪悪感を感じながら一緒にいる生きづらい夫婦。 それでも2人ともお互いを思うから一層生きづらい。カウンセリングのシーン、ADSLではないかと言われるシーンは興味深かかった。もう少しこの辺りのことが知りたいと思うのは私だけだろうか。 しかし、登場人物...
よく解らないが、怒りを抑えながら、罪悪感を感じながら一緒にいる生きづらい夫婦。 それでも2人ともお互いを思うから一層生きづらい。カウンセリングのシーン、ADSLではないかと言われるシーンは興味深かかった。もう少しこの辺りのことが知りたいと思うのは私だけだろうか。 しかし、登場人物の中で高橋は許せんな(笑) 簡単に人の事を語るやつは許せない(笑) と、思わせるこのお話にずくずくとはまり一気に読み終えた。 しかしながら、なんといっても居てくれるだけでいいと言う旦那さんはうらやましい限りだ。
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