大地と星々のあいだで の商品レビュー
・「普通」という概念と密接する「自然」という概念。 ・「みんな」の振る舞いによって動的に変化する「普通」に囚われる、正規分布の呪い。「アブノーマル」になってしまう、個人の人生のディテール。 ・前近代の、羊の血をつかったまじないも、近代の、羊の脳から物質を抽出しようとする研究も、や...
・「普通」という概念と密接する「自然」という概念。 ・「みんな」の振る舞いによって動的に変化する「普通」に囚われる、正規分布の呪い。「アブノーマル」になってしまう、個人の人生のディテール。 ・前近代の、羊の血をつかったまじないも、近代の、羊の脳から物質を抽出しようとする研究も、やってることは同じ。後者の方が普遍性を感じるのは、単にネットワークの大きさの違い。 ・アジールで育つあらたな文化 ・崩壊した自然と崩壊した社会が出会う場で生まれた新しい豊かさ ・マツタケもポケモンも、廃墟化された末に生まれた「自然」にあらたに生まれた命 ・森の廃墟化がマツタケをつくるように、今の世界全体の廃墟化は、新たな世代にとっての生の基盤となる? ・クレマンの「動いている庭」 「自然−人工=庭」という等式 ・熱帯林伐採は自然破壊ではなく、サイクロンや焼畑同様の森林再生の一部説。人間の目には「破壊」に見えても、森にとっては「再生」の瞬間。あくまで人為的なギャップ創出と捉えられる。 ・バロック庭園 均一化された結果可視化される自然の深み ・「今日あることが明日はないかもしれない」→「今日あることは明日もある」世界へ移行した瞬間が確かにあった。移行する前までは狩猟採集経済の方が合理的。
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