ヤマザキマリの世界 1967-2024 の商品レビュー
マリさんのたくさんの作品が載っています。 「表現者は自分のスタイルを持たないとダメなんだと一時期は焦ったこともありましたが、今はもうそんな執着執念はこそぎ落とされてしまいました(笑)。描きたい絵をその時々のスタイルで描き分ける。その方が私には気楽でいいです。」 油絵、鉛筆画、...
マリさんのたくさんの作品が載っています。 「表現者は自分のスタイルを持たないとダメなんだと一時期は焦ったこともありましたが、今はもうそんな執着執念はこそぎ落とされてしまいました(笑)。描きたい絵をその時々のスタイルで描き分ける。その方が私には気楽でいいです。」 油絵、鉛筆画、漫画ができるまでの工程など様々なスタイルの作品が並び、その多才さに目を見はります。そして見ていて、読んでいて楽しいです。 マリさんの作品や語り口から、今回もみなぎるエネルギー、興味の対象に注がれるギラギラとした目の圧を感じました。 アカデミアでのデッサン時に老人のモデルを前にして「長く生きてきた人間は佇まいだけでもドラマチックで、人体を描いているのに壮大な風景画か歴史絵図を描いているような気持ちになってくる。」と語っています。 若さが強い武器になる日本に生きるものとして、嬉しい言葉です。 ヤマザキマリ展に携わった学生達との集合写真に写るマリさんが、「ビオラ母さん」の量子さんそっくりで驚きました。
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カラーの漫画が出来る様子は、さながら画家のようで…。奥深い世界観。楽しく楽に読める。絵と物語を同時に作り上げる漫画家は、芸術家のような気もする。
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