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雨と短銃 の商品レビュー

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2024/08/10

時代本格推理というジャンルで、坂本龍馬や西郷が出てきます。時代小説好きだったな~と思い出させてくれた一冊!本格推理!私にとって贅沢な作品でした。『刀と傘』の前日譚となる話ですが、『雨と短銃』だけでも楽しめます。

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2024/07/21

著者初の長編で、探偵役・鹿野師光が江藤新平と出会う前の話。今回は坂本龍馬、西郷吉之助、土方歳三らの大物と絡む。薩長同盟締結という歴史的事実を踏まえたミステリーは、例によって時代考証がしっかりしていて安心して読める。「不可能犯罪」の真相は拍子抜けも、トリックよりホワイダニット重視と...

著者初の長編で、探偵役・鹿野師光が江藤新平と出会う前の話。今回は坂本龍馬、西郷吉之助、土方歳三らの大物と絡む。薩長同盟締結という歴史的事実を踏まえたミステリーは、例によって時代考証がしっかりしていて安心して読める。「不可能犯罪」の真相は拍子抜けも、トリックよりホワイダニット重視といった感じ。「刀と傘」ほどのインパクトはなかったが、よく練られた話で、殺伐とした幕末京都の空気感もよく出ていた。

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2024/07/08

いいな、このシリーズ。幕末のもやもやした空気の中で、尾張藩公用人が、時代のヒーローが交錯する切所を、粘り強い現地調査とヒアリングと推理力で解明し見届ける。作品としては負担にならない長さで、テンポも心地よい。筋立ては適度に込み入っており、京都の空間をあちこちと行きかう浮遊感が読書に...

いいな、このシリーズ。幕末のもやもやした空気の中で、尾張藩公用人が、時代のヒーローが交錯する切所を、粘り強い現地調査とヒアリングと推理力で解明し見届ける。作品としては負担にならない長さで、テンポも心地よい。筋立ては適度に込み入っており、京都の空間をあちこちと行きかう浮遊感が読書に没入させてくれる。土方や坂本、西郷らの造形は、もはや小説家としてあまりいじりようがないのか、よく言えば期待を裏切らないというのが、物足りないかもしれないけれど。

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2024/06/06

 幕末×本格ミステリー。幕末の日本で坂本龍馬が薩長同盟を画策している時に長州藩士が薩摩藩士に斬りつけられる事件が起こり、その背景に長州藩や薩摩藩、はたまた幕府側まできな臭い動きがあり、尾張藩士の鹿野師光がその真相を探っていくというストーリーだったが、幕末を舞台とした不安定な情勢の...

 幕末×本格ミステリー。幕末の日本で坂本龍馬が薩長同盟を画策している時に長州藩士が薩摩藩士に斬りつけられる事件が起こり、その背景に長州藩や薩摩藩、はたまた幕府側まできな臭い動きがあり、尾張藩士の鹿野師光がその真相を探っていくというストーリーだったが、幕末を舞台とした不安定な情勢のなかで起こる事件の数々に「日本のためにとはいえ、綺麗事だけでは成り立たず、血生臭いこともやっぱりあり得た、そんな時代だからこそ起こった事件だなぁ。」という感想が浮かんだ。この作品は『刀と傘』の前日憚みたいなので、この流れで読んでいきたい。

Posted byブクログ