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最新 世界の高速鉄道 の商品レビュー

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2023/10/11

昨年、西九州新幹線が開業した。来年には北陸新幹線も開業ということで、日本と世界の鉄道事情を知りたくなり、手に取った一冊。 まず、中国の高速鉄道網が予想以上に整備されていて、近年の著しい工事スピードに驚いた。私が大学生の頃は、北京~上海、北京~広州の2路線しかなかったはずなのに。...

昨年、西九州新幹線が開業した。来年には北陸新幹線も開業ということで、日本と世界の鉄道事情を知りたくなり、手に取った一冊。 まず、中国の高速鉄道網が予想以上に整備されていて、近年の著しい工事スピードに驚いた。私が大学生の頃は、北京~上海、北京~広州の2路線しかなかったはずなのに。。現在は、広大な大陸を、専用路線が網の目のように縦横無尽に張り巡らされている。これらは工事中ではなく、既に「開業」しているのである。 中国の次に路線網が整備されている国は、意外なことにスペインである。 首都マドリードが国土の中央に位置し、放射状に各地へ路線が広がっているのだが、首都の位置に加えて、スペイン国鉄在来線の整備が遅れていた事情も、高速鉄道整備が進んだ追い風になったのだろう。 「飛び恥」の流行語があるように、環境への影響を考慮し、近距離の航空移動を忌避する動きもあるのだろうか。欧州各国や、北アフリカ・中東でも次々と新幹線が建設されている状況に驚いた。鉄道が存在せず、いきなり新幹線の整備から着手するサウジアラビアのような事例もあった。 また、民間企業の参入も興味深い。日本では線路や車両を所有するのも、電車を走らせるのもJRの1社。しかし、イタリア等では、複数の民間企業が参入しているとのこと。 どの国にとっても間違いなく国家の一大プロジェクトである高速鉄道。その目まぐるしい整備動向から暫く目が離せない。

Posted byブクログ