田の神図録 江戸期の田の神621体を追って の商品レビュー
江戸時代の鹿児島藩領に分布する田の神像。 調査した3437体から江戸時代に作られた621体について、解説。 カラー写真に記録された、その個性は千差万別。 ・発刊によせて 原口 泉 ・はじめに 第1章 江戸時代の鹿児島藩 第2章 上山田有村の神像 第3章 江戸時代の田の神様 ...
江戸時代の鹿児島藩領に分布する田の神像。 調査した3437体から江戸時代に作られた621体について、解説。 カラー写真に記録された、その個性は千差万別。 ・発刊によせて 原口 泉 ・はじめに 第1章 江戸時代の鹿児島藩 第2章 上山田有村の神像 第3章 江戸時代の田の神様 第4章 目に触れるころの少ない室内型田の神像 第5章 その他 資料編 I~V、参考文献有り。COLUMN有り。 ・おわりに 鹿児島藩領は、シラス台地に、台風や火山噴火、干ばつ等の 厳しい環境であり、8公2民という過酷な年貢。郷士も半農半士。 それ故、豊かさと子孫繁栄を求めて、多くの田の神像が 作られた。その藩内での伝播や山伏との関係も説明される。 内容は調査・研究での図録なので、細かい用語については無し。 こちらは「田の神サァガイドブック」が詳しい。 でも多くの田の神像がずらりと並ぶのか圧巻! 特に、室内型の田の神像は、集落の共同で各家を1年保管での 持ち回りや、個人所有の、関係者以外では接する機会が 難しいもの。お化粧されたり、鮮やかに彩色されていたりと、 人々に愛され、大切に保管されていた様子が窺えたことが、 大きな収穫でした。どれも個性豊かで可愛らしい。
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