せっかちなハチドリ の商品レビュー
ハチドリって、まるでせっかちな現代人みたいだなーと絵本を読みながら思いました。 ハチドリが最後に気付く「この世界に生まれてきた意味」とは? かたつむりマイマイの「心はまいごにならないでしょうか?」が印象的です。 「忙しい」などの「忙」という漢字は心を亡くすと書きますよね。 日々の...
ハチドリって、まるでせっかちな現代人みたいだなーと絵本を読みながら思いました。 ハチドリが最後に気付く「この世界に生まれてきた意味」とは? かたつむりマイマイの「心はまいごにならないでしょうか?」が印象的です。 「忙しい」などの「忙」という漢字は心を亡くすと書きますよね。 日々のタスクに追われ、いっぱいいっぱいで心がまいごになっていないですか? マイマイのように、時には自分の心をじっくり見張る時間があっても良い。 ふと、どうして急いでいたんだっけ?と不思議に思うかも。 動いたり止まったりを繰り返す中で幸せや感謝に気付くのかなと思いました。 わたしの頭の中で、ハチドリのセリフがディズニー映画「ニモ」に登場する日本語版ドリーの声で再生されました笑
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私はかたつむりのマイマイのように ゆったりと内省しては 人の心配ばかりしてきたので。 実は、 ハチドリのような生き方も 良いなぁ、なんて思ったりするのです。
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図書館本。次女に借りた本を長女も読む。やや抽象的なシーンもあって、次女には難解。長女には響いて欲しいなー。
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まずは絵がキレイ。 ハチドリってエネルギー消費が凄すぎて常に花の蜜を吸っていないと死んじゃうんだよね? そりゃせっかちにもなっちゃうよねぇ。 そんな生き急いでいるようなハチドリを心配するマイマイ。 心の在処の大切さを教えてくれる。 急いでばかりで心を置き去りにしちゃいけないよって...
まずは絵がキレイ。 ハチドリってエネルギー消費が凄すぎて常に花の蜜を吸っていないと死んじゃうんだよね? そりゃせっかちにもなっちゃうよねぇ。 そんな生き急いでいるようなハチドリを心配するマイマイ。 心の在処の大切さを教えてくれる。 急いでばかりで心を置き去りにしちゃいけないよって。 私は生き急いでいると言われた子ども時代だったから、きっと心はどこかに置き去りにして生きていたんだな。 大人になってから置いてきた心を元に戻すのは大変。 だからといってこの絵本を子供の頃に読んで素直に受け取れたかというとできなかったと思う。 だってとても心が捻くれていたし生きるのに必死だったから。 でも今子供でいる子たちには伝えてあげたい。 私みたいに生きづらさを抱えずに済むようにね。
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ハチドリは世界一小さな鳥で、たった一分の間に千回の鼓動を打ち、二千回もの羽ばたきをしているそうで、そんなハチドリを、時間に追われるようにして慌ただしく生きる、人間の個性に擬えながら、それとは対照的にのんびりと過ごしながら、ハチドリへの憧れと心配を抱く、かたつむりの「マイマイ」と...
ハチドリは世界一小さな鳥で、たった一分の間に千回の鼓動を打ち、二千回もの羽ばたきをしているそうで、そんなハチドリを、時間に追われるようにして慌ただしく生きる、人間の個性に擬えながら、それとは対照的にのんびりと過ごしながら、ハチドリへの憧れと心配を抱く、かたつむりの「マイマイ」と照らし合わせることで、『生きるために大切なことは、そして心とは何なのか?』を教えてくれます。 別に、どちらが正しいとか正しくないとか、そういうことでは無くて、自分とはまた違うものを持っているものに目を向けることで、それが生きていくための指針になったり、喜びになったりすることを、この絵本で自然と実感させられて、それがお互いを思い遣る気持ちにも繋がっていく、そんな願いが込められているように感じられました。 それから、安東みきえさんの物語以上に心に響いたのが、降矢ななさんの絵であり、もっと奇妙でエキセントリックな画風の印象を抱いていた私にとって、本書の美しさには、とても感銘を受け、表紙を見るだけでも、これだけ多彩な色を使っているのに、全体的には見事な調和と絶妙なバランスを保っていて、そんな中での味わい深い石版画が、また自然の持つ素朴な風合いを醸し出しているようで、思わず見入ってしまいます。 また本編に於いても、ハチドリの色合いそのものの熱帯色の花の美しさに加えて、まるでハチドリ自身の胸の内を表現したような、降矢さんの心理描写が圧巻で、空を舞うハチドリの羽は光を受けて宝石のようにきらめくそうですが、まさにそんなきらめきを、ひっきりなしに羽ばたく逼迫感も併せて、まるで連写のような描き方で表現していたり、そのどこまでも真っ直ぐな意志の強さを思わせる瞳も印象的な、ハチドリのアップの絵は、そこでの安東さんの文章と見事に融合されて、ハチドリ自身の主張を殊更に強調しているように思われました。 そして、降矢さんの絵は場面毎の展開に合わせたメリハリも効いており、それはマイマイ自身の心の内を描いた柔らかな色合いや、ハチドリの不安を寒色系の花だけで表現した場面に、その後の迷いを断ち切ったようなハチドリと空の背景だけを描いた場面と、様々な表現で楽しませてくれながらも、それぞれに対照的な素朴で愛らしい見返しのデザインにも魅せられて、他の作品の絵も見たくなりました。 スロヴァキア在住の降矢さんと聞くと、思い出すのが、チェコ在住の出久根育さんで、お二人とも絵本文化の素晴らしい国で学ばれて、それが日本で発表されるご自身の作品に活かされて、私はそれを見ることができる、そんな日本だけでは知ることのできない素晴らしさを、手軽に、且つ、奥深く楽しむことができるのも、絵本のひとつの持ち味であることを、今回改めて実感させてくれました。
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