核兵器が変えた軍事戦略と国際政治 の商品レビュー
1989年に書かれた原著は今日を考える上でも多くのインプリケーションがあるでしょう。世界に核兵器がもたらしたことは多いでしょう。核革命論を肯定するか、それを神話とするかは別としても報復能力/第二撃能力というものは抑止のあり方やジャーヴィスによれば軍拡競争のあり方も変えたとします。...
1989年に書かれた原著は今日を考える上でも多くのインプリケーションがあるでしょう。世界に核兵器がもたらしたことは多いでしょう。核革命論を肯定するか、それを神話とするかは別としても報復能力/第二撃能力というものは抑止のあり方やジャーヴィスによれば軍拡競争のあり方も変えたとします。また、今日の東アジア、とりわけ中国の核軍拡へのインプリケーションは大きなものです。訳者の1人である野口和彦氏はこの理論をもとに演繹法的な中国の核戦力に関する論文を書かれました。セットで読むと理解は大きなものになるでしょう。核革命論を肯定するか、それを「神話」とみなすかは別としても、日本語で核兵器に関する理論の本が、一冊日本語版が出たことは大きなものです。ぜひ多くの方に読んでもらえたら良いと思います。
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