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古くてあたらしい仕事 の商品レビュー

4.4

20件のお客様レビュー

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2024/09/18

なんかもう最初から最後(文庫版あとがきも解説も)まで、ずっと泣いてた。全部の文に線を引きたい、付箋でも貼りたいほど、ずっと心を掴まれていたし、寄り添ってもらっていた。 --- 先月とあるトークセミナーで、島田さんのお話を目の前で聞く機会があった。少し震えているようにも感じる緊張の...

なんかもう最初から最後(文庫版あとがきも解説も)まで、ずっと泣いてた。全部の文に線を引きたい、付箋でも貼りたいほど、ずっと心を掴まれていたし、寄り添ってもらっていた。 --- 先月とあるトークセミナーで、島田さんのお話を目の前で聞く機会があった。少し震えているようにも感じる緊張の面持ちで話し始めたその様子が、本の印象そのままでした。 その後の販売会で、お声をかけようとして泣きそうになり、言葉が詰まってしまった私を茶化さず慌てずぐっと堪えて、「(話が良かったと聞いて)よかったです。」と落ち着いた様子で応えてくれた、あの空気感が忘れられない。 思い出すたびに、背筋を伸ばすことになると思う。 こんな本に出会えて感謝です。

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2024/09/15

古くて、あたらしい。 それはどういうことなのか、と惹かれて手に取った本。 著者が、真摯に仕事に向き合い続ける過程が語られる。 その描写には、本が好きな人間にとって深く共感できる考え方が詰まっている。出版の実務的な流れが見えることもおもしろい。 なぜ本が好きなのか、を言語化し...

古くて、あたらしい。 それはどういうことなのか、と惹かれて手に取った本。 著者が、真摯に仕事に向き合い続ける過程が語られる。 その描写には、本が好きな人間にとって深く共感できる考え方が詰まっている。出版の実務的な流れが見えることもおもしろい。 なぜ本が好きなのか、を言語化してくれている!と感じるのは、著者自身が本が大好きだからなのだと思った。 誰かの役にたつことが、仕事になり得るもので、 どんな仕事も、お客さんがいる。 相手をきちんと見つめて仕事をすると、 向き合い方ややり方はずっと一様にはいかないはずで、 組織の中で働いていて大胆なことはできなくても、 自分のひとつひとつの業務への取り組み方にマイナーチェンジをくわえていく。 出版業界のみならず、 仕事に向かう姿勢について、背中を押してくれる本だった。 ちくま文庫の、『あしたから出版社』も読みたくなった。

Posted byブクログ

2024/09/04

本への愛情溢れる本。夏葉社とは初めて聞いた。儲けるためではない、本の良さをわかってくれる人に本を届けるような姿勢。仕事に対して誠実な態度で取り組む姿勢がとても良かった。

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2024/09/02

パワハラや残業が許されないものになって、余暇を楽しむこと(自分の生活に重点を置くこと)が理想とされている世の中だけど、いざ社会に飛び込んでみると、仕事は想像以上に大変だし、みんな思ったよりかなり頑張っているし、わたしは何のためにやっているかよくわからない。 中途半端な世代だなーと...

パワハラや残業が許されないものになって、余暇を楽しむこと(自分の生活に重点を置くこと)が理想とされている世の中だけど、いざ社会に飛び込んでみると、仕事は想像以上に大変だし、みんな思ったよりかなり頑張っているし、わたしは何のためにやっているかよくわからない。 中途半端な世代だなーと思う。社会は確実に変わっているけど、体質はまだまだ変わっていない…大企業に勤めて大きな成果を出す、こんなのわたしはできないよ!って思ってた。 もっと自分の生活と密接な仕事をしたいと思ってた。 でもこの文章を読んで、必要としてくれる人のために仕事をする、手の届く範囲で仕事をする、自分の仕事を受け取ってくれる人の顔をを思い浮かべることができる… 人間が仕事をする、その一番最初の形を実践する人がいる、そして仕事はこうあるべきだとわたしも考えていたんだ、と気付かされて嬉しかった。 こういう風に考える人がいるなら、わたしもそういう仕事をすることを諦めたくないと思った。

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2024/08/15

「ひとり出版社」という名前だけが一人歩きしていてイロモノだと思ってしまっていた自分が恥ずかしい… こんなにも誠実に自分の仕事に対して向き合える人がいるんだ、私はまだまだだと背筋が伸びる気持ちだった。分厚い自己啓発書にもお仕事ノウハウ本にも載ってない本当に大切なことが書かれている。...

「ひとり出版社」という名前だけが一人歩きしていてイロモノだと思ってしまっていた自分が恥ずかしい… こんなにも誠実に自分の仕事に対して向き合える人がいるんだ、私はまだまだだと背筋が伸びる気持ちだった。分厚い自己啓発書にもお仕事ノウハウ本にも載ってない本当に大切なことが書かれている。 「モノ(本)」の前に「人(島田さん)」がいる。いいものだから買うんじゃなくて、島田さんが作るものなら信頼できると思って買う、島田さんにはそう思わせる人間としての魅力がある。 好きな本屋さんの名前が登場し嬉しかった。 めっちゃよかった涙 本当仕事がんばりたい涙

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2024/07/30

知らぬ間に呑まれていた資本主義。 日々の仕事で疑問を感じていたこと。 そのことが間違いではないこと。 また、それらを肯定してもらえた。 気合い入れて前に出なくちゃ❗

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2024/07/25

島田さんの真摯さからは、仕事に向き合う上で大切にしなければならないことを教えてもらえる。島田さんの仕事は一般的なサラリーマンのものとは異なるけど、その心は私の仕事にもあてはまることばかりだった。「本を読むことは、身の回りのことを改めて考えるということだ」という言葉に大きく頷く。わ...

島田さんの真摯さからは、仕事に向き合う上で大切にしなければならないことを教えてもらえる。島田さんの仕事は一般的なサラリーマンのものとは異なるけど、その心は私の仕事にもあてはまることばかりだった。「本を読むことは、身の回りのことを改めて考えるということだ」という言葉に大きく頷く。わたしたちは本を読んでいる時ほど、自分に向き合っている。

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2024/07/10

 島田潤一郎さん起業のひとり出版社「夏葉社」。以前、島田さんが書店員の話を聞き取り、1冊にまとめた(共著) 『本屋で待つ』を思い出しました。島田さんの単独著作は初めてです。  作家志望の断念、身近な人の死、転職活動50社連続不採用から、33歳で会社を立ち上げるまで、さらに自分の...

 島田潤一郎さん起業のひとり出版社「夏葉社」。以前、島田さんが書店員の話を聞き取り、1冊にまとめた(共著) 『本屋で待つ』を思い出しました。島田さんの単独著作は初めてです。  作家志望の断念、身近な人の死、転職活動50社連続不採用から、33歳で会社を立ち上げるまで、さらに自分の(仕事をしていく上での)身の振り方が定まり、人との関わり方が綴られ、会社立ち上げまでの経緯や想いについて、十分伝わりました。  ビジネスツールや大量生産商品としての「本」ではなく、1人の作家の魂を大切に扱い、誰かに届けるという姿勢を続けることで、経営の方向性が確立していきます。鬱屈している日々に光をもたらしてくれるもの、その瑞々しさを掬い上げる本屋のあり方の一つの答えが示されている気がします。  選ばれた朴訥な言葉、温かい文章、行間から滲み出る人柄‥、とにかく読めば、島田さんの誠実さが判るし、これがそのまま文芸を中心とする独立系出版社「夏葉社」の本作りの魅力なのでしょう。  レビュー数が多く評価の高いことを、本の選択の指標とするのも大いに結構なことですが、古くて脚光を浴びずに埋もれている多くの本に対して、視野を広げたいと思わせてくれる1冊でした。

Posted byブクログ

2024/07/01

本を読むということ、生きるということ、はたらくということ。 迷ったり辛くなったらこの本にそっとはげましてもらおう

Posted byブクログ

2024/06/10

本から得られること。「本はいい」と教えてくれる。自分も読書好きだが、知らないけど、ぜひ読んでみたいという本は、いっぱいあるのだと、そんなきっかけを作ってもらった。本も大手からでなく、街角の本屋とも思うが、周辺にはあまりない。残念だ。

Posted byブクログ