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古くてあたらしい仕事 の商品レビュー

4.5

32件のお客様レビュー

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2025/02/07

2009年夏葉社という出版社をひとりで立ち上げ、現在も美しい書籍を発刊されている島田潤一郎氏。 島田氏が「本を作ろう」と思い立った原動力が、島田氏と同年代のいとこが亡くなったことだそうです。 いとこのお父さんお母さん、島田氏から見た叔父叔母のことを少しでも支えたいという想いからで...

2009年夏葉社という出版社をひとりで立ち上げ、現在も美しい書籍を発刊されている島田潤一郎氏。 島田氏が「本を作ろう」と思い立った原動力が、島田氏と同年代のいとこが亡くなったことだそうです。 いとこのお父さんお母さん、島田氏から見た叔父叔母のことを少しでも支えたいという想いからでした。 島田氏が叔父叔母に手渡したかった詩があります。 イギリスの神学者ヘンリー・スコット・ホランドの一篇の詩です。 死はなんでもないものです。 私はただ となりの部屋にそっと移っただけ。 (以下略) 『さよならのあとで』夏葉社より引用 島田氏は3冊目として『さよならのあとで』を世に送り出しました。 叔父さん叔母さんの心の支えとなっただけではありません。 それは「普遍的」なものに変わり、私たちの手に届いて心を満たしています。 島田氏が本をつくるきっかけが、ともすれば壊れそうなほど透明で繊細だからこそ、 力強い信念と意思で数々の本を産み出しておられるのだなと、実感できた読書でした。

Posted byブクログ

2025/01/30
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※このレビューにはネタバレを含みます

 この本の親本に対して。  声高ではない。とても穏やかだ。正直でもある。  そして、何より、しずかな反骨心を感じる。  雑にならない。心を込める。  願わくば、一日も早く、新潮文庫に入って欲しい。  少し薄めの一冊になるかもしれないけれど。  無事入った。5年かかったけれども。散文詩のような雰囲気は変わらずに。

Posted byブクログ

2025/01/26

何も言わずにそっと渡して読んでもらいたいと思うくらい素敵な本でした。 何の涙か覚えていないけれど、何度も涙が溢れてきました。 言葉があったかくて寄り添ってくれる本です。

Posted byブクログ

2025/01/25

本屋で偶然出逢った本。 ひとり出版社の人の日常ってどういうものなんだろうという好奇心で読み始めた。 が良い意味で期待を裏切られた。日常を書いているのかと思っていたら、考え方、生き方の本だと思った。 読んでいる途中に、『こういう風な気持ちで仕事をしたい。人と関わりたい。』と自然とじ...

本屋で偶然出逢った本。 ひとり出版社の人の日常ってどういうものなんだろうという好奇心で読み始めた。 が良い意味で期待を裏切られた。日常を書いているのかと思っていたら、考え方、生き方の本だと思った。 読んでいる途中に、『こういう風な気持ちで仕事をしたい。人と関わりたい。』と自然とじんわり胸に込み上げてくる感情があった。 読んで元気になる本、そっと手元に置いて読み返したくなる素敵な本だった。

Posted byブクログ

2025/01/22

ひとり出版社、夏葉社の創業者によるエッセイ。 自戒を含め、すべての働く人が読むべき本。 和田誠とのエピソードに泣いた。

Posted byブクログ

2025/01/13

すごくあたたかくてやさしい本でした。 また読み返すために手元に置いておきたいと思います。 夏葉社さんの他の本も読みたくなりました。

Posted byブクログ

2025/01/01

地に足が着いた仕事とはこういうことだと思った。いかに生産性を上げるか、AIにどこまで任せられるか、みたいなことに汲々としている自分には眩しく映った。年始の1冊目に素晴らしいものを読ませてもらった。

Posted byブクログ

2024/12/08

本っていいなって、雑に本とまとめてしまうともったいない。個人の経験とそのときの周りの環境とがあわさってはじめて、その本を読んでよかったとおものだろうと思う

Posted byブクログ

2024/12/01

すごい良かった。 そのうち買うかも。 落ち込んだときに?読みたいやつ。 本と本屋好きの 本と本屋と本を読む人たちへの静かな愛がいっぱいの本だったー。 どうしたらいいんだろうって困った時とか、 なんか日々の生活が虚しく感じた時とか、 鬱々した気分の時とか 前向きな気分になれない...

すごい良かった。 そのうち買うかも。 落ち込んだときに?読みたいやつ。 本と本屋好きの 本と本屋と本を読む人たちへの静かな愛がいっぱいの本だったー。 どうしたらいいんだろうって困った時とか、 なんか日々の生活が虚しく感じた時とか、 鬱々した気分の時とか 前向きな気分になれない時とか、 そんな時に「うわーこれ良いわあー読んでよかった」って思える本に出会えると、 そのあと しばらくはめっちゃハッピーな気分で過ごすことが出来たりする。 また、前向き気分で過ごせたりする。 また、明日から頑張ろう―って。 そういう本に出合えるとホント幸せだ―。 なんて自分はラッキーなんだ!って思えたりする(笑) もともと作家を目指していらしたようで、 35歳までは仕事を転々としながら たくさんの色んな本を読んでインプットして小説を書いていくつもりだったよう。 しかし、転職が上手くいかず 従兄が急死して、インプットする気になれなくなってしまった。 (本を読んでインプットできないってことは本が読めなくなったってこと?) 「27歳の作家志望の就職しても続かない人材を、あらゆる会社は求めていなかった。」 就活 ツラ・・・。 東京で就職できず実家にもどって就活。 就活しながら本屋に通ったり、 悲しむ従兄の両親と同じ時間を過ごし、従兄の思い出を共有したり。 その後、 自分を必要としてくれる人のために仕事がしたいと思うようになる。 まずは亡くなった従兄の両親に本を届けたいと思って、一人で出版社を設立。 辛い環境の人とか、大変な時期の人とか、 その人に必要な本を届けるために本を作るとか、 絶版になってしまった本で、 著者がこの本は長く読まれる良いものだと思う本の復刻版を作るとか。 大手の出版社がやらないようなことを少しずつやって、 今みたいに、流行りの?その場限りの本ではなくて 何度も読み返されるような息の長い本を作っていくことで、 少しずつ黒字になっているそう。 今って、すっごいたくさん本が出版されてるけど、 読み返えされる本ってそんなにないと自分も思う。 自分もあんまり再読しないし、 一回読んで分かればブックオフ行きにしたりする。 気に入った本は何度か読んで、 自分の考えの一部として頭に入ったら手放すかなー・・・。 家族はそんなに本読まないし。 もう、亡くなった人の本とか読むと、 この本の中にはその人の考えが生きてるんだなあーって思ったりする。 現実で会うことは無いけど、本で会ってるみたいな。 そう思うと、本ってすごいなって思う。 あと、この人の仕事への考え方もすごく良かった。 「今日、誰のために、何をするか」 小さい建設会社で事務所番して、趣味で絵を描いてるぐらいだと、 大きい仕事でもないし、自分の人生カスみたいなもんだなーって思ったりする。 絵もそんなに枚数描けないし。 地球って言う生き物の ある一つの細胞って感じ。 でも、職場で他社とのメールのやり取りとか、 展示させてもらった先で絵を買ってもらえたりすると、 見えないどこかの誰かの役にちょっとは立ってるのかなと。 そこにもどらないと、生きてて辛くなったりする。 でも、「日々 生きる」ってそんなもんなんだろうなーって思う。 絵を描いてる時は、 「私も頑張って生き切るから、 もし、これを手にしてくださったあなた、 あなたも頑張って生きて」 って思って描いているのだけど、 著者も 「ぼくも頑張るから、きみも頑張って」って言ってて、 ホントにそう!私もそう思ってるよー!って遠くに叫びたい気分だった(笑)

Posted byブクログ

2024/11/16

自分の仕事に通づる方も多いのでは。 仕事において何度も立ち返りたいと思える言葉をたくさんもらえた。大切な一冊になりました。

Posted byブクログ