蝋燭は燃えているか の商品レビュー

桃野雑派(著者)

2024/12/13

「星くずの殺人」にて、宇宙旅行に当選した京都人の高校生女子の周ちゃんが主人公で、今度はイマドキのSNSを利用した事件が京都の観光案内のように起こる。
周ちゃんの正義感溢れる理不尽な大人へ憚ることなくイケズするところが爽快。
楽しんで読了。
今年の小説トップ10には入れたい。

2024/10/11

宇宙旅行から帰ってきた周、前作を読んでいるとより楽しめる。宇宙から配信した動画のせいで炎上し話題になってしまった周。ある意味、思惑通りだけど、本当に欲しい人からの連絡は来ない…そんなとき、また事件に巻き込まれてしまう。

主人公の周が魅力的だと思う一方、色々な要素が多すぎて内容がばらけてしまった印象。また、前作が宇宙旅行が一般的になるかもしれないという未来的で科学知識に基づく要素があったのに対し、今作は現代風で科学要素なし。今回のお話は周シリーズじゃなくても良かったのでは。このシリーズ、時代とコンセプトはどこに？ということで⭐️2

2024/09/16

前作の宇宙ホテルの事件から帰ってきた真田周が主人公。周のキャラ立ちは面白く、一気に読めるスピーディな展開は面白かった。が、中に含んでいる重いテーマや重大事件が連続することを考えると、物足りない。

2024/08/03

宇宙ステーション帰りの真田周を中心にSNSでの炎上騒ぎ、カルト宗教と家族崩壊、京都広域連続放火殺人事件を追う話。金閣寺だけでなく銀閣寺と次から次へと京都の文化財が放火され、京都タワーさえも放火される盛大なミステリー。周の性格、京都人気質は上岡竜太郎さんばりに皮肉たっぷりで知的に追い詰める手口だ。とても面白く読めた。

2024/07/19

前作がミステリなら今作はサスペンスである。謎解きに関しては少々複雑な印象を受けた。
誹謗中傷にネット炎上、ネット民の私刑、そんなものが問題視されているが本作が描いた日本の暗部はとてつもなく深い。
テンポの良い京言葉の応酬とユニークでユーモラス、魅力的なキャラクターがいるから最後まで読めたものの、ミステリにサスペンス、そこに社会問題まで盛り込んでそれでも物語が崩壊しないのは流石である。

2024/07/01

前作「星くずの殺人」が忘れられないインパクトの１冊だったので、その続編というかスピンオフ？女子高生で宇宙旅行に行き、行方不明になった友達を探すためにピアノ配信した周ちゃんのその後。

京都が大変なことになります。三島由紀夫的な。

2024/06/29

加害者家族の苦しみ。ネットで無責任に騒ぎ立てる匿名の無関係の人たち。後半、展開がばたばたしていて理解が追い付かなかった。

2024/06/15

「星くずの殺人」の続編。
でも主人公は別で女子高生の周さん。
前回はミステリーでしたが、今回はサスペンス。
前回の方が好みでした。
宗教や、人種差別、そしてSNSによる無関係の人たちからの断罪。
恐ろしい世の中です。

2024/06/12

「星くずの殺人」の続編というか周ちゃんが主人公。３作目で本格ミステリーから一歩引いた加害者家族・被害者家族の底なし沼のような心情を著者出身地の京都を舞台に描く。今回書きたかったことからするとミステリー要素は薄めで、そこが逆に非常に良かった。テーマからすると軽薄とも思える装丁は本当に良くない。そこだけ減点。

2024/06/09

ひどい

最初からずっと面白くない上に

最後も

「なんだそれっ！！ふぁっ？？」

となる

これ、気持ちわかるわ～
って人いるの？？？

前作の星くずをやたらと
ひっぱる意味もわからない