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平安京の生と死 の商品レビュー

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2025/01/08

平安京: 平安時代の日本の首都であり、政治、文化、宗教の中心地として発展した都市。 生活様式: 平安京に住む人々の日常生活や習慣、衣食住のスタイルを指し、当時の社会の特徴を反映している。 祭り: 地域や季節に応じて行われる宗教的な行事で、コミュニティの結束を強める役割を果たす...

平安京: 平安時代の日本の首都であり、政治、文化、宗教の中心地として発展した都市。 生活様式: 平安京に住む人々の日常生活や習慣、衣食住のスタイルを指し、当時の社会の特徴を反映している。 祭り: 地域や季節に応じて行われる宗教的な行事で、コミュニティの結束を強める役割を果たす。 儀式: 特定の目的や意味を持つ行動や行事で、宗教的な儀式や社会的な儀礼が含まれる。 祓い: 不浄を取り除くための儀式で、神聖な空間を保つために行われる。 告げ: 神や霊に対して何かを伝える行為で、特に神託や予言に関連する。 極楽浄土: 仏教における理想的な世界で、死後に生まれ変わる場所として信じられている。 死後の世界: 人が亡くなった後に行くとされる世界で、信仰や文化によって異なる解釈が存在する。 葬儀: 死者を弔うための儀式で、故人を尊重し、遺族の悲しみを癒す役割を持つ。 墓地: 死者が埋葬される場所で、霊的な意味合いを持つ。 霊殿: 霊を祀るための特別な場所で、神聖視される。 信仰: 宗教的な信念や価値観で、平安京の人々の生活に深く根付いている。 社会構造: 平安京の人々の階層や役割分担を示し、政治や経済に影響を与える。 文化的意義: 祭りや儀式が持つ文化的な価値や意味で、地域のアイデンティティを形成する。 地域社会: 地元の人々が形成するコミュニティで、祭りや儀式を通じて結束を強める。 伝統: 世代を超えて受け継がれる習慣や行事で、文化の継承に重要な役割を果たす。 霊的な儀式: 精霊や神々に対する儀式で、信仰の表現として行われる。 祭礼: 特定の神や霊を祀るための祭りで、地域の人々が参加する重要な行事。 生活と死: 人々の生活と死後の世界に対する考え方がどのように結びついているかを示すテーマ。 宗教活動: 信仰に基づく行動や行事で、平安京の人々の生活において重要な役割を果たす。

Posted byブクログ

2024/12/26

平安時代の死生観というと、死の穢れが思い浮かぶ。 本書では、それにとどまらない、というか、それ以外の側面に多く紙幅を割いて説明していく。 その意味で、自分にとっては新鮮な部分が多かった。 例えば、墓。 藤原伊周・隆家兄弟が大宰府に流される前に、父道隆の墓所を訪ねる場面が取り上げ...

平安時代の死生観というと、死の穢れが思い浮かぶ。 本書では、それにとどまらない、というか、それ以外の側面に多く紙幅を割いて説明していく。 その意味で、自分にとっては新鮮な部分が多かった。 例えば、墓。 藤原伊周・隆家兄弟が大宰府に流される前に、父道隆の墓所を訪ねる場面が取り上げられていた。 兄弟は父の墓を探し当てるのに苦労したという記述があるそうで、それは単に夜だったからではなく、当時墓に参るという習慣がなかったからであり、これほどの高位の人であっても、墓は年月が経てば荒れ果てるものだったという。 五所神社、六所、八所神社というのは、各地にある。 あれは御霊信仰に関わるものというのも(恥ずかしながら)今回知った。 疫病の流行は御霊の祟りと考えられていたという話は以前聞いていたが、筆者の問いの立て方が面白い。 当時の人は、御霊について、恨みをぶつけるべき政敵ではなく、なぜ無差別に都市の住民を襲うと考えたのか、と問うのだ。 村落から切り離されていた都市の住民は、地縁ではなく、職場を同じくするような間で結束していた。 そのため、新興宗教のようなものが生まれやすい状況があり、祓えなどをすることが増えていくのだが、そこに衛府の官人が関わる(場合によってはおしかける)ことがあったらしい。 そこから、御所の御霊への祀りが一般の人々へ広がった可能性がある、ということだった。 衛府の官人たちは祓えにやってきて、祭祀を行い、臨んだ報酬が得られないと「神が怒っている」と恐喝まがいのことをしたというが…。 貞観八年には、「祓除神宴」と「焼尾荒鎮(初任官の祝宴で、一族郎党がごちそうにあやかりにおしかけたという)」の禁止令が出た―ということは、それだけ横行していたということだろう。 自分は全くしらなかったことだったので、とても興味がひかれた。 焼尾荒鎮については、ずっと後の枕草子の「すさまじきもの」の章段に描かれた場面が思い出されるのだが、関係はあるのだろうか。

Posted byブクログ