スラムに水は流れない の商品レビュー
経済的な格差に加え、階層意識も残るインド。 スラムに暮らすのは、生活のために学校を卒業できず、良い仕事に就けなかった人が多い。 ミンニの両親も家族を世話したり働くために学校を辞めたが、賢いミンニには卒業してほしいと望んでいる。 裕福な家庭の使用人として働くうちに格差を思い知った...
経済的な格差に加え、階層意識も残るインド。 スラムに暮らすのは、生活のために学校を卒業できず、良い仕事に就けなかった人が多い。 ミンニの両親も家族を世話したり働くために学校を辞めたが、賢いミンニには卒業してほしいと望んでいる。 裕福な家庭の使用人として働くうちに格差を思い知ったミンニだが、貧しい暮らしを恥じてはいない。 地域で助け合い、喜びを分かち合う暮らしに幸せを感じている。 昔の日本もこんな感じだったのかなと想像します。 次々とやってくるピンチを、どう乗り越えてゆくのかが読みどころ。 周囲の人々に支えられながら頑張る主人公を応援しつつ、水問題や教育の大切さに気付かされる良書でした。
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インドのこと、スラムの生活のことを考える事が出来る内容でした。日本が如何に差別が少なく格差も少なく幸せだと思える内容でした。 インドの貧困層を抜けるのには並大抵の努力では足りないこと、また公職は賄賂が蔓延っているんだろうなと。 今自分が恵まれた生活だと改めて感じる内容でした。
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ムンバイのスラムに住む12歳の少女ミーナ。毎朝、数少ない共同の蛇口の前に並んで水をくみ、それを家に持ち帰って乏しい火力で沸騰させてから漉すという重労働をしてから学校に行かなくてはならない。学ぶことは大好きなのに、遅刻することもしばしば。おまけに母が体を悪くしてからは、メイドの仕事...
ムンバイのスラムに住む12歳の少女ミーナ。毎朝、数少ない共同の蛇口の前に並んで水をくみ、それを家に持ち帰って乏しい火力で沸騰させてから漉すという重労働をしてから学校に行かなくてはならない。学ぶことは大好きなのに、遅刻することもしばしば。おまけに母が体を悪くしてからは、メイドの仕事まで代わりにこなさなくてはならない。そのお屋敷はまったくの別世界で家族ひとりひとりに専用のバスルームがある。 さらに暗躍する「水マフィア」という闇社会の犯罪がからんでくる。ミーナの兄サンジャイがたまたまその現場を目撃してしまったため、マフィアにねらわれないよう、地方に住む親戚のもとに身を寄せることに。マフィアは警察とも通じていて、なかなか逮捕されないのだという。 階級社会の理不尽がこれでもかと叩きつけられるけれど、ミーナは前を向きつづける。児童書ならではの、希望あるラストもよかった。
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インドのスラムの様子がよくわかった。 水不足に苦しむミンニたちの様子と比べて、蛇口をひねったらきれいな水が出てくる私たちの生活は何と幸せなことか。 貧しさから抜け出すために、頑張って勉強するミンニの姿に感動した。
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