消え失せた密画 の商品レビュー

エーリヒ・ケストナー(著者),小松太郎(訳者)

2024/08/29

肉屋の親方キュルツはふとしたことから盗賊団に狙われる密画を輸送することに。登場人物すべてがどこか憎めない痛快ユーモアミステリー。〈解説〉深緑野分

2024/08/26

ユーモアあふれる冒険譚でニコニコしながら読みました。主人公である精肉店の親父さんが人生初の旅に出るのですが、そこで盗難騒ぎに巻き込まれます。まずこの人の良い親父さんが憎めなくてとってもかわいい。密画を狙う悪党たちもなんだか抜けていて愉快であり、敵か味方かわからない謎の青年にはハラハラさせられますが、最後は大団円でめでたしめでたし！とても満足しました！

2024/08/16

創元版と同訳だから再読になるか。
今となっては古めかしいドタバタ劇で、悪党団がバカすぎるのだが、楽しいのは確か。

2024/08/07

ベルリンの肉屋の親方、キュルツさんは、休みを取ったことがなかった。それが急に何もかも投げ出してコペンハーゲンにやってくる。家の人に何も言わずに…。そこで偶然知り合った若い女性から、高価な絵の密画をはんこんでくれるよう頼まれる。人の好い肉屋のキュルツさんが大活躍。

1970年の日本語訳をそのまま使っているので、言い回しがちょっと古臭い。それでも、ケストナーらしいユーモアがあるストーリーで楽しかった。

2024/06/17

ケストナーの優しい語り口が好き。主人公は自分の人生にふと疑問をもって家出？してきた気の良い田舎の肉屋のおじさん。とある事件に巻き込まれるのだが、このおじさんのお陰で人間の嫌な欲望が薄らいで安心して読めるような気にさせてもらえるが、そうはいかないのもケストナーだと思う。何事も表と裏はある。読みやすい、大人向けの背伸びしたい子供向けの作品。