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ウイルスはそこにいる の商品レビュー

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2024/08/10

■ウイルスの大きさは通常は0.1マイクロメートル以下で、多くはナノメートル単位であり、電子顕微鏡でないとその姿を確認できない。一方、細菌は通常、マイクロメートル単位で光学顕微鏡で見ることができる。  ウイルスは生命の最小単位とされる細胞を持たず、タンパク質の殻と核酸からなる粒子で...

■ウイルスの大きさは通常は0.1マイクロメートル以下で、多くはナノメートル単位であり、電子顕微鏡でないとその姿を確認できない。一方、細菌は通常、マイクロメートル単位で光学顕微鏡で見ることができる。  ウイルスは生命の最小単位とされる細胞を持たず、タンパク質の殻と核酸からなる粒子である。ミトコンドリア(エネルギー産生に関わる細胞内小器官)を持たないので、自分でエネルギーを作ることはできない。また、リボソーム(タンパク質合成に関わる細胞内小器官)を持たないので、自分でタンパク質を作ることもできない。  宿主細胞の中に入り込んで、宿主細胞のタンパク質合成機構、代謝機構やエネルギーを借用してはじめて増殖が可能になる。  教科書的には「ウイルスは細胞を持たず、自分でエネルギーを作れないだけでなく代謝もできない。したがってウイルスは生物ではない。」と書かれることが多い。 ■インフルエンザウイルスや新型コロナウイルスでは、呼吸器系の上皮細胞に感染して細胞内でウイルスが増殖すると、細胞が急いで炎症性サイトカインを作り始める。炎症性サイトカインとは、炎症を起こすサイトカイン(=細胞同士が互いにシグナルをやり取りするときに使う一群のタンパク質)のことで体に敵が侵入してきた際の警報役として機能する。

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2024/07/25

ウイルスは常に悪者とは限らない。それどころか人のゲノムにはウイルスが組み込まれているのだとか。 宿主がいないと増殖できないけど、コピーと変異を特色とするウイルスって実は進化を支えてきたんだろうね。

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2024/07/08

【おすすめポイント】私たちはある時はウイルスと闘いながら、ある時は共存共生して生き抜いて進化してきました。今後はいかに対処し共存していくかが大事でそのためには正しく知る必要があります。数あるウィルスの中でも私たちの体に潜むあるいは可能性のあるウィルスに絞って免疫学者とウイルス学者...

【おすすめポイント】私たちはある時はウイルスと闘いながら、ある時は共存共生して生き抜いて進化してきました。今後はいかに対処し共存していくかが大事でそのためには正しく知る必要があります。数あるウィルスの中でも私たちの体に潜むあるいは可能性のあるウィルスに絞って免疫学者とウイルス学者がウイルスや免疫についてわかりやすく解説します。 【請求記号】491.7:Mi 【配置場所】2階 【URL】https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28224802

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2024/06/26

EBウィルスと多発性硬化症 プラス鎖 そのままメッセンジャーRNAを造れる トランスポゾンは進化の為に重要

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2024/06/24

ウィルスは病原体としてではなく体内にも遺伝子の中にも存在する。 コロナウィルスから老化の原因と考えられるウィルス由来の遺伝子までほとんど知っていた事柄をわかりやすくまとめて解説している。 中学生くらいまではヒトの体を合成できるのではないかと機械論的に想像していた。その後腸内細菌叢...

ウィルスは病原体としてではなく体内にも遺伝子の中にも存在する。 コロナウィルスから老化の原因と考えられるウィルス由来の遺伝子までほとんど知っていた事柄をわかりやすくまとめて解説している。 中学生くらいまではヒトの体を合成できるのではないかと機械論的に想像していた。その後腸内細菌叢などの存在から無理な話だと理解していたが、細菌どころかウィルスまで関連しており生命の複雑さを改めて実感した。 ウィルスが進化して細菌になったのか、知りたいところだ。

Posted byブクログ