絶滅体験レストラン もしも環境問題が13の飲食店だったら の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
環境問題を架空の飲食店に掛け合わせて解説するという少し変わったコンセプトの本で戸惑ったが、この本の元となる体験型ショーが東京で開催されており、以前SNSで見かけたのを思い出した。 各レストランの内装やメニューがカラフルに描かれ、レストランの紹介、オーナーインタビュー、営業時間など、架空のガイドブックはブラックユーモアが効いている。 海洋ゴミとイタリアンをかけたデブリアクアピッツァなど読んでいると食欲が失せるのだが、上手く表現されていて面白かった。 13軒のレストランはテーマの元となった環境問題について詳しい解説がなされている。 知らない事が多くあり恥ずかしく感じた。 例えば一言で温暖化といっても、氷が解けて海水面が上がるだけではなく、それによる台風の強大化、山火事の悪化、永久凍土が溶けることによる未知のウイルスの拡大、生態系の乱れはもちろん人類にとっての多大な経済的損失にいたるまで数々の深刻な影響が出るわけで、十分に理解していなかった。 本書をきっかけに、より深く環境問題に興味がわいた… というよりは、もっときちんと知らなければいけないと強く思った。 巻末に紹介されている関連書籍もチェックしようと思う。
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