忍鳥摩季の紳士的な推理 の商品レビュー

穂波了(著者)

2024/08/04

忍鳥ﾏｷと謎の先生が超常現象✕殺人事件を解決｡謎解するたび,人格変異で頼もしくなる｡人知を超えた現象が好き｡
1.空間ﾙｰﾌﾟ2.時止る洋館3.人を操る魔の絵本と少女4.正体

2024/07/08

超常現象のなかで起こる殺人事件。
その謎を解く、就職活動中の女の子と、謎の"先生"

新しいタイプのミステリだった。超常現象中に起きる殺人事件なので、一見なんでもありにできそうだが、ちゃんとセオリー的なものはあって、ルール違反はない。そこが肝なんだと思う。
続編ができそうな余白を残しているので、シリーズ化されるかどうかは、売れ行き、反響しだいといったところかも。

2024/06/23

短編。図書館本。
超常現象×殺人事件。先生の力をかりて事件に挑む頼りない感じの女性。
空間ループ、時が止まる洋館、タイムリープ、新しい視点で面白かった。

2024/06/11

忍鳥摩季は世の中で起きる超常現象を調査する専門家。
一見、ちょっと頼りない彼女が、世の中で起きる超常現象を利用した殺人事件を解決していくのだが、なぜか謎解きになると摩季の態度は一変してしまう・・・・・・。
彼女の背後にいる謎の「先生」とは!?　世にも奇妙な超常現象の世界を描く特殊設定ミステリー。

2024/06/01

空間ループ、止まる時間、人心操作、タイムリープ。さまざまな超常現象を利用して起こされる事件を解決する連作ミステリです。超常現象調査士の摩季と、彼女に付き従う「先生」のコンビの活躍が楽しく、数々の特殊設定もバリエーション豊かで楽しめました。
お気に入りは「私と彼のタイムリープ」。二十年ぶりの父との対面の日にタイムリープに巻き込まれ、ある人物の死を何度も目撃してしまった摩季。犯人もまたタイムリープを繰り返している人間なのか、そしてこのタイムリープから抜け出すにはどうすればよいのか。失敗しても何度もやり直しのきく状況とはいえ、だからこそのつらさもあります。摩季自身の葛藤と、そして犯人の苦しみもまた切ない作品でした。そしておそらく彼らが選ぶであろうタイムリープの使い方……なるほど、そういうのもありなんですね。

2024/05/06

図書館の新刊コーナーにあったので、ふと手に取りました。超常現象が絡んだ、推理もの。「チョーモンイン」を思い出しました。しかしこの終わり方では続編はなさそうかなあ。

2024/04/10

主人公の忍鳥摩季（おしどりまき）は、ひょんなことから超常現象に巻き込まれてしまう。
しかもその現象中に殺人事件が起こってしまうものだから、超常現象の謎と殺人事件の２つを解決しなければならない羽目に。
そんな複雑な状況でも冷静な「先生」は、摩季にとっては頼りの存在。華麗に事件を解決する。
本書は4つの短編が入っているが、1つの事件で2つの謎解きが楽しめる満足感があり、摩季自身が抱える秘密もあり。
ミステリに超常現象なんて反則！と思っていたけど、この本を読んで、超常現象を利用した謎解きの面白さに気づいてしまった。