ルポ 海外「臓器売買」の闇 の商品レビュー
「絶対に許せない。どんな団体なのか調べてほしい」。二千万円以上を支払った被害者の一人は、憤りをあらわにした。キルギスやベラルーシなど海外を舞台にした「臓器売買」疑惑。約十人の記者たちは地を這うような取材を重ね、事件の構図をあぶりだし、ついに疑惑のカギを握る人物を直撃――一面を飾っ...
「絶対に許せない。どんな団体なのか調べてほしい」。二千万円以上を支払った被害者の一人は、憤りをあらわにした。キルギスやベラルーシなど海外を舞台にした「臓器売買」疑惑。約十人の記者たちは地を這うような取材を重ね、事件の構図をあぶりだし、ついに疑惑のカギを握る人物を直撃――一面を飾ったスクープは、社会に大きな衝撃をもたらした。優れた報道に与えられる「新聞協会賞」を受賞した調査報道の全貌。 仕事柄、臓器移植に関わることがあるのだけれど、実際のところ、闇ルートがあるのは何となく分かっていても自分と関係のないところで繰り広げられるものというイメージが強い。でも移植を望む患者にとっては死活問題であり、国内で移植をすぐに受けられなければそういう違法な道を探ってしまう人がいるのも分かる。国全体でもっと取り組んでいかなければならない問題であり、それが世界から信用される方法でもある。社会へ問題提起する意味で、言い方は週刊誌と違って慎重さはあるものの、地道な取材が生んだ大作だと思う。
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実際にあったNPO法人による臓器移植あっせん事件を取材した記者たちの記録。 それほど“闇”はなかった。
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新聞社の裏事情がわかり、裏どりというのは地道で時間がかかるたいへんな仕事だと思った。 話自体は、読売新聞社会部が腎臓移植の違法性に気づいてから、あらゆる手段で関係者にインタビューし、最終的に被告人が逮捕されるまでをつぶさに描写していた。 ただ新潮新書にその細かさはのぞんでいなかっ...
新聞社の裏事情がわかり、裏どりというのは地道で時間がかかるたいへんな仕事だと思った。 話自体は、読売新聞社会部が腎臓移植の違法性に気づいてから、あらゆる手段で関係者にインタビューし、最終的に被告人が逮捕されるまでをつぶさに描写していた。 ただ新潮新書にその細かさはのぞんでいなかったので⭐️3つです。
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書店で気になったもの。この分野でも日本が後進国ってことについては、もはや驚きもしないけど、自身の理解を刷新する一つのきっかけにはなりそう。
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