ISSUE 中川李枝子 冒険のはじまり の商品レビュー

中川李枝子(著者)

2024/11/15

中川李枝子さんへのインタビューのほか、いやいやえん等の初版？の再掲、家族や石井桃子さんへのインタビュー等盛りだくさん。一通り自伝的本を読んでいたので内容は知っているものが多かったが、それぞれの声で出来事が語られている。読んでいると妹の大村百合子さんも相当面白い人であるようだし、姉妹の仕事の仕方も面白い。「妹は面白ければ描いてくれる」と別の本でも書かれてあったが、幼少期を共有する姉妹だからこそ作れる世界ってあるよなあと、姉と絵やお話を作って遊んだ自分の子供時代とも重ねて読めて面白かった。本を読むときも絵が百合子さんの本の方が好きなのだが(失礼だが当然子供も喜ぶので)、この本を読んで、ああ、中川(夫)さんの挿絵の本はこの理屈くさい感じが絵から出てきていたから苦手だったのかもと納得してしまった。
それにしても中川さん然り、石井桃子さんも大村百合子さんも皆鬼籍に入られてしまったのか(この本が出ているのは、大村さんはわからないがご存命の時なので)と気づいてしまうとナントも悲しい。

2024/11/06

2024.10.19　市立図書館　→10.25購入
中川李枝子さんの訃報に接し、追悼読書用に借りてきた、その３。
この春（半年前）にでたばかりのムック。同い年の工藤直子さんとの対談をはじめ盛りだくさんの目次だけど、同人誌「いたどり」に掲載された元祖の「いやいやえん」が復刻されてはさみこまれているのがなによりうれしい。（ちょうど「いやいやえん」だけは図書館から出払っていて、いっしょに借りてこられなかったのでありがたすぎる→購入後に「いやいやえん」も借りることができ、ゆっくり読み比べることができた）

巻末の年譜で、妹の山脇百合子さんと福音館書店の松居直さんが亡くなられた年に、夫の中川宗弥さんも永眠なさっていたと知る。いまごろ空の向こうで待っていたみなさんとの再会をよろこんでいるのだろうな⋯　
あらためて、R.I.P.

2024/06/23

周りのさまざまな人との関わりの中で浮かび上がってくる「中川李枝子」というひと。
旦那様の中村宗弥さんのお話が興味深く、共感もしながら読んだ。