弁当探偵 愛とマウンティングの玉子焼き の商品レビュー
弁当探偵のタイトルに惹かれて読んでみた。 手作りの弁当を一度も食べたことがなく大人になった玉田さんが、はじめての弁当作りに苦戦したり、派遣職員の梅原さんが人の弁当から生活ぶりを推理したり。 なんか深夜枠のドラマとかでやってそうな雰囲気。
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美味しい〈日常の謎〉が4作詰まった連作短編物語。それぞれに登場する手作り弁当エピソードが少々世知辛くも面白いし、弁当作りの生きた知恵も得られて得した気分!弁当作りが義務な主婦(主夫)にも、そうでない人にもオススメのミステリ。 主人公の同僚で仕事の出来る梅星さん。人の弁当エピソー...
美味しい〈日常の謎〉が4作詰まった連作短編物語。それぞれに登場する手作り弁当エピソードが少々世知辛くも面白いし、弁当作りの生きた知恵も得られて得した気分!弁当作りが義務な主婦(主夫)にも、そうでない人にもオススメのミステリ。 主人公の同僚で仕事の出来る梅星さん。人の弁当エピソードを手掛かりに謎を解く姿が格好良く、謎めく彼女の秘密が最後に明かされる仕掛けも秀逸✨ 手作り弁当に憧れつつ縁のなかった主人公が、ズボラ返上して弁当作りに励み、失敗を重ねながら楽しんで腕を上げていく姿も良かったです。
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お弁当の価値観や見方が変わる新感覚の推理小説。 『毎日のお弁当には、その人の暮らしぶりが妙実に表れる。』意味をこの小説でなるほどって唸らされました。 お弁当を通して、問題を解決していく感じが真新しい体験でした。 また、お弁当作りの注意点など、なぜ注意しないといけないのかの説明...
お弁当の価値観や見方が変わる新感覚の推理小説。 『毎日のお弁当には、その人の暮らしぶりが妙実に表れる。』意味をこの小説でなるほどって唸らされました。 お弁当を通して、問題を解決していく感じが真新しい体験でした。 また、お弁当作りの注意点など、なぜ注意しないといけないのかの説明を小説内で面白く表現しているのも良かったです。 お弁当の見方や作りたくなる切っ掛けくれるいい本だと思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
弁当探偵?なんじゃそりゃ!で 手に取って読んでみたんですが、 手作り弁当にはその人やその家庭の人生や 秘密が隠れている。って趣旨は理解したし もちろん面白かったけど、個人的には 自分のお弁当はあまり見られたくないかなww お弁当ひとつとってもその人の様々な事が 分かるのも面白かったし、玉田典子の お弁当を作る挑戦からの失敗、梅星さんからの アドバイスでお弁当つくりのスキルが上がって いくのは面白かったし為にもなった。 ただ、梅星さんが嘘をついてあの部分は それを使用してなかったとしても 当事者からしたら死活問題なので 個人的にはちょっと好きじゃなかった。 派遣社員として来た梅星さんの目的が 思っていたよりダークな内容だったし あの係長の身勝手さに腹がったけど 梅星さんが玉田典子の純粋すぎる お弁当作りに影響されていって ラストはいい感じになった部分は 個人的に好きな流れで読後が すっきりでした。あぁ~面白かった。
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SNSで紹介されていたのが気になって、書店で購入。 登場するキャラクターの名前が食べ物になっていることに中盤で気づいて、ちょっとクスッとした。 ストーリーも、サラサラっと読めてすっきりする。 謎解きもライトで、気楽な感じで一緒に考えることができておもしろい。 今度から、つい他...
SNSで紹介されていたのが気になって、書店で購入。 登場するキャラクターの名前が食べ物になっていることに中盤で気づいて、ちょっとクスッとした。 ストーリーも、サラサラっと読めてすっきりする。 謎解きもライトで、気楽な感じで一緒に考えることができておもしろい。 今度から、つい他人の手作りお弁当を観察してしまいそう。
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たまたま店頭で見かけたタイトルの語感がとても良くて、そのまま購入してみた一冊。 医科大学の教務課へ新卒入職した料理経験ゼロの主人公〈玉田典子〉と、入職が半年早い先輩の派遣職員にして典子が『弁当探偵』と(勝手に)(心の中で)呼んで慕うことになる料理上手の〈梅星さん〉が、職場内で起...
たまたま店頭で見かけたタイトルの語感がとても良くて、そのまま購入してみた一冊。 医科大学の教務課へ新卒入職した料理経験ゼロの主人公〈玉田典子〉と、入職が半年早い先輩の派遣職員にして典子が『弁当探偵』と(勝手に)(心の中で)呼んで慕うことになる料理上手の〈梅星さん〉が、職場内で起こるちょっとしたいざこざを日々の弁当観察を通じて解決していくライト職場ミステリ。 女性多数の職場の雰囲気や空気感の描写に妙な現実味があるというか、物語として多少の誇張が施されたことによってもはや恐怖。仕事の能力や容姿年齢などに左右されず、かつ集団共有一致の理由によらない軽蔑・侮蔑を込めたいじめとかイジりは女性の社会固有の現象ではなかろうか。上手く言えないが男性社会のいじめやイジりとはメカニズムが違うような気がする。おお、なんか新しい興味が湧いてきたぞ。 さて、弁当探偵の活動の基本は他人が持ってきた弁当を目ざとく(ジロジロ)チェックして違和感に気付くことから、その人物が抱える日常の問題を察知すること。そしてそれとなく職場に波風を立たせることなく平穏無事をもたらすこと。二十二歳まで卵一つ割った事も無かった舎弟の典子は毎日の弁当作りを通じ、人間として大きな成長を果たすのであった。 各話の所感としては、 《第一話 愛とマウンティングの玉子焼き》…メインの謎は謎でも何でもないような気が。むしろ「アントシアニンと卵白」(p37)の仕掛けをメインに活かせた方が出だしのインパクトは大きかったと思う。 《第二話 誰のための魚弁当》…これもメインの謎はすぐに見当がつく話だったが、魚おかずの理由が意外というか「え?本当にそれ?」という感じ。お魚天国。余談だけど大学の教授の部屋って今でも喫煙可なの?全館禁煙が一般的だと思っていたので意外な描写に驚き。 《第三話 手作りブリスボールの秘めごと》…ブリスボールというものを初めて知る。動機も展開も今一つ。 《第四話 時短レシピには盲点がある》…これも初っ端からヒント出し過ぎな気が。日記の仕掛けはわかっちゃいたけど騙された。 典子と梅星さんが来る前のこの教務課は性格的に問題がある人だらけだしパワハラ・いじめが横行するとんでもない大魔境だったんだなあ…。 全体的にはなんか惜しい感じ。 振り返ってみれば冒頭の化学ネタが一番面白かったような。 1刷 2024.5.11
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