なかよしかぜ の商品レビュー

角野栄子(著者),どいかや(絵)

2024/07/14

たださんのレビューから図書館予約

憧れの角野栄子さん
「チリとチリリ」のどいかやさんの絵

安心して心を開いて絵本の世界を漂いました

〈　なかよしかぜってどんな風なんだろう？　
だれかと仲良くなるって、勇気がいるけど、こんな風がふいてきたら、きっと楽しいね〉

ふうせんの表情がいいね

そっとふいてくれないかしら

≪　やわらかく　なかよしかぜが　ふくところ　≫

2024/07/02

　いつもの図書館の新刊コーナーにて。

　『なかよしかぜ』という設定も、角野栄子さんの物語も、どいかやさんの絵も、全てが穏やかで優しいファンタジーの世界に於いて、何故か｢ケンちゃん｣が買った、大きな目と可愛い口が描かれたピンク色の風船だけは、ご機嫌ななめ。

　しかし、その裏に潜まれた思いは、きっとケンちゃんと同じ切実なものがあったことと、もしかしたら、最初からケンちゃんの心の内も知っていたから、あれだけ急がせたのかもしれないなんて思うと、単純に怒っているように見えても、それが何故なのかを知ることが大切であるようにも思われた時、そういえば、この前読んだ｢母の友｣の高井祐子さんの連載で、怒りは第二次感情といわれていて、実はその発端となる別の感情が先に起こっていることを思い出した。