本音で向き合う。自分を疑って進む の商品レビュー
日本のサッカー業界からすると稀有な経歴をもつ著者佐伯夕利子さんの、仕事であるフットボールから得た、生きるために忘れてはならないことが凝縮された一冊です。 社会のなかのプロスポーツのあり方や目指すべきもの、パワーハラスメントの問題など、スペインでの経験をベースに語られているので、...
日本のサッカー業界からすると稀有な経歴をもつ著者佐伯夕利子さんの、仕事であるフットボールから得た、生きるために忘れてはならないことが凝縮された一冊です。 社会のなかのプロスポーツのあり方や目指すべきもの、パワーハラスメントの問題など、スペインでの経験をベースに語られているので、すごく納得感があり、スポーツ界にかかわらず、社会全体に通ずるものがあるなあと感じました。 立場上、誰かに教えていかなければならない方々、恐らく、これ知ってるわ、になると思いますが、なかなかのお薦め本です。 信念は大切だけど、自分を客観視することも大事なんですね。
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▼メモ ・P86:選手は結局、指導者からどんな感情にさせられたか?が一番記憶に残ると考えます。 ・P94:音を立てない選手は、静かだからつい自分のなかで「彼らは問題ない」としてしまう。でもリーダーが本当にしなければいけないことは何か?と立ち返ると、答えは全員の成長支援に行きつい...
▼メモ ・P86:選手は結局、指導者からどんな感情にさせられたか?が一番記憶に残ると考えます。 ・P94:音を立てない選手は、静かだからつい自分のなかで「彼らは問題ない」としてしまう。でもリーダーが本当にしなければいけないことは何か?と立ち返ると、答えは全員の成長支援に行きついた。 ・P137:「言葉は思考をつくるから、使う言葉はきれいなほうがいい」 ・P184:「佐伯さん、でも僕はね、ちょっと違う見方をしていてね」、否定するでも、承認するわけでもない。あなたがそういう考え方をしていることを僕は受け止める。ただ違う見方をしているだけだから、という話だ。 ・P226:ある人は、「人前で不機嫌な態度をするのはマナー違反である」という。さらに「不機嫌は怠け心、上機嫌は意志。自分の機嫌は自分で取るべきで、他者に問題があるわけではない」
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スペインといえば、ワールドカップで常に優勝候補に挙げられるフットボール大国であるが、その育成の手法は世界一とも言われる。何のためにフットボールに取り組んでいるのかについて、選手もコーチもスタッフも地域もスポンサーも考えている。すごい理念だ。この国で、女性初の監督にもなった佐伯さん...
スペインといえば、ワールドカップで常に優勝候補に挙げられるフットボール大国であるが、その育成の手法は世界一とも言われる。何のためにフットボールに取り組んでいるのかについて、選手もコーチもスタッフも地域もスポンサーも考えている。すごい理念だ。この国で、女性初の監督にもなった佐伯さんの体験談と思想がまとまった一冊。失点も得点も誰か一人の責ではなく、そこに至る全ての要素の結果であるとの考え方。だから、11人のスタメンを鍛えるのではなく、誰が出ても等しくパフォーマンスを発揮できるようにしておくこと。それが育成である。言葉は思考を作るから、綺麗な言葉を使う方が良い、など。コーチ、先生、支援者など、人に関わる全ての職業の方に参考になる教えがいっぱい。
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佐伯夕利子 さんの著書は教えないスキルから2冊目。 スペインでサッカーの指導者となりJリーグの常任理事もされていた方。フットボールと人に対して熱く語るその言葉は心に響く。 サッカーだけでなく子供や同僚など人に対する基本的な姿勢をまた教えてもらいました!
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