シュレーディンガーの猫を正しく知ればこの宇宙はきみのもの(上) の商品レビュー

保江邦夫(著者),さとうみつろう(著者)

2024/07/23

何やら量子力学の話らしいぞというのと、エメラルドグリーンのきれいな表紙に惹かれて購入。
恥ずかしながら保江邦夫さんのお名前は存じ上げませんでした。

生命を形成する水(体の中の細胞間隙の結合水)のお話はとても興味深いものでした。

量子力学の成り立ちの話は面白く、わかりやすかったです。
これでもかというほど次々と天才たちが登場し、量子力学を形成していくさまを垣間見ると、なんだかすごい学問だなと改めて思いました。

ディラックの『量子力学』とフォン・ノイマンの『量子力学の数学的基礎』などは、ぜひ読んでみたいと思ってしまいましたが、おそらく手も足も出ないのは目に見えてます。
それでも、もう少し数式で理解したいなと思わせてくれる本でした。

2024/07/12

量子力学の歴史を振り返り、関わった天才たちの人間臭さに触れることができる本書。理論物理学によって計算式から真実を紡ぎ出し、それを後から実証していくという物理の世界に多少の違和感を感じつつも面白く読めた。

本書で特に印象的であったのは、人体の細胞に染み渡っている結合水が人の本体であり、その水の結合に必要なものがエバネッセントフォトンという光であるということ。それを物語るように死後には結合水は排出され、エバネッセントフォトンは失われるらしい。人体は水で魂は光なのかもしれない。

また100％完全反射するカットのダイヤモンドはエバネッセントフォトンを生み出し、人体に良い影響を生み出すと考えられているらしい。ただ美しかったり希少性だけではないダイヤモンドの新たな価値があり、もっと手に届きにくくなりそうだなと思った。

2024/07/07

自分の中では知らなかった知識が得られて本当によかった！
ただ、有名な物理学者や数学者などの歴史が結構あって、たくさん出てくる横文字の名前から時系列を理解するのは私には難しかった（笑）
私的には前半に面白い内容がたくさん書かれていた！
「わたし」という意識の正体がわかって感動した。目に見えない現象を証明するってすごいなぁと、本当につくづくそう思った。
みんな普通の人はそう言った証明はできないけど、でも感覚の鋭い人は何かしら感じていて、
今まではそれを「言葉」にすることができないことでも、少しずつ「言葉」で説明、証明されるようになってきているんだな。
ぼんやりと感じることだが、
本当にみんな、切り込む角度が違うだけで、同じことを言っていることって多いんだろうなと思う。
横文字の名前の人たちがとにかくかなり登場してきたので、自分の新しい知識がまた増えた（笑）
（誰が何をしたとかはまだちゃんと覚えられてないけど（笑））
下巻を読むのも楽しみだ。