シュレーディンガーの猫を正しく知ればこの宇宙はきみのもの(下) の商品レビュー
量子力学を作った人々のエピソード、ドラマがとても面白いです。保江さんが実際に体験したエピソードや見聞きした話は、教科書や伝記などにはなかなか出てこなさそうな話で面白かったです。 数式はなくても、量子力学のポイントがシンプルに語られていて、なんとなくわかった気にさせてくれます。も...
量子力学を作った人々のエピソード、ドラマがとても面白いです。保江さんが実際に体験したエピソードや見聞きした話は、教科書や伝記などにはなかなか出てこなさそうな話で面白かったです。 数式はなくても、量子力学のポイントがシンプルに語られていて、なんとなくわかった気にさせてくれます。もう少し詳しく知りたいなという気持ちが湧いてきます。 中盤にさとうみつろうさんが、観測問題についての持論・哲学を展開する箇所が少し冗長でした。 二重スリットの実験から、自分の可能性は常に開いておきなさいというメッセージに至るくだりは、物理学者ならではの含蓄の深さがありました。
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後半も文系の私にとっては理解するのが難しかったけど、それでもおもしろかった! 今まで自分が知っていた量子力学の知識は不十分で、まだまだだと思った。 もっと学びたいな。 人間はもともと認識していなければ、見えない。これは感覚も同じで「〇〇になりたい」と思っているということは、その感覚を知らないと思っているだけで、 知っているからこそ「〇〇」というキーワードが出てくるんだなぁと思った。 当たり前だけど、知らなければそもそもそのキーワードは出てこない。 私たちはもともと全てを持ってるんだよなぁとそんなことも思った。 そして、私も可能性の蓋を閉めずに、諦めずに、いろんな可能性をもって生きていきたいなと思った。 可能性さえちゃんと置いていれば、いろんな道はひらけてくる。 ちゃんと理解するには何回も読まないといけないな(笑) あとはもう少し分野を広げて違う角度からの本も読んで理解を深めたい。 物理学者、数学者、世の中の天才と呼ばれる方々に感謝だ。
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著者は量子力学を通して「可能性」の大切さで本書を締めている。 人生において可能性がある状態とない状態では自ずと結果が違ってくる。例えば教育が受けられなければ、その後の人生で学者になったり留学したりといった可能性はほぼ皆無になってしまう。将来はどうなるか分からないけど、なるべく可能性を持つことで結果が変わってくるという、ある意味当たり前の話を量子力学という視点から提示していた。
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最初から最後まで量子物理学の話ですごい面白かった。 保江さんの最近の本としては個人的には大当たりの内容です。
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